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【F1バルセロナテスト3日目会見】先行車への接近は可能も「スリップストリームの効果は明らかに減っている」とラッセル
2022年2月28日
バルセロナテスト最終日のFIA会見には、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が出席した。次世代の世界チャンピオン候補というべき面々だ。
メルセデスへのステップアップを果たしたラッセルは、テスト初日から絶好調で今季台風の目になりそうなマクラーレンへのライバル心を隠さない。一方のノリスは、「結局メルセデスとレッドブルは伸びてくるし、彼らにしっかりくっついて行きたい」と、あくまで謙虚だった。
そしてガスリーはこの会見直前の走行でスピンオフを喫し、マシンにダメージを負ったことでチームのこの日の周回はわずか40周にとどまった。それでもガスリーは終始リラックスしていて、新車AT03の感触、テストの進み具合に、確かな感触を得ているようだった。
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──この3日間のテストの全般的な感想から。
ラッセル:車体規約が大きく変わったにもかかわらず、初日は赤旗も出ず、意外なほど順調だった。でも2日目以降、いろいろな問題やトラブルが出てきたよね。そんななか、フェラーリとマクラーレンの好調さが目立った。彼らに追いつくために、僕らがやるべきことはかなり多い。まだテストは始まったばかりだけど、現時点でのマシンバランスには全然満足できてない。(改善のための)方向性は見えていると思うけど。
──チームにはすっかり溶け込めていますか?
ラッセル:それは全然問題ない。僕はもう何年も前から、メルセデスの一員だからね。見知った顔ばかりだし、すぐに作業に入れたよ。ミーティングルームでスタッフと話し合っていると、ずっと前からここでこういうことをしていたような錯覚を感じるくらいさ。
──ランド、メルセデスドライバーのジョージから、すごく速いと言われた気分は?
ノリス:まあまあのスタートが切れているというところかな。ジョージだって、午前中に最速タイムを叩き出してるじゃないか(笑)。レッドブルもこれから伸びてくるだろうし、そんななかで彼らにしっかりくっついて行ければと思っているよ。
──アルファタウリも悪くないですね。
ガスリー:最初のテストにしては、生産的な3日間だったと思う。まったく新しく生まれ変わったF1マシンがコース上でどんな動きをするのか、たくさんの学びを得られたよ。いくつか問題が出たり、予想外の挙動に見舞われたりしたけど、それらも含めていいテストだった。この3日間はいたずらに速さを求めず、クルマの理解に徹した。その目的は達せられたんじゃないかな。
■「ここまでの縦揺れは予想していなかった」とガスリー。ラッセルは安全面を懸念
──ドライビングスタイルは、去年からかなり変える必要がありますか?
ガスリー:乗り味というか、マシンからのフィードバックがずいぶん違う。特にコーナー進入時の、ブレーキングの際の挙動かな。何がベストか、自分のスタイルをどう合わせていけばいいのか、まだ試行錯誤しているよ。だいぶ見えてきているから、次の3日間のバーレーンテストで微調整して、開幕戦に臨めたらいいね。
──午前中のスピン、コースオフは、何が起きたんですか?
ガスリー:ちょっとした問題さ。大したことじゃない。
ノリス:何が起きたの?
ガスリー:(ニヤリと笑って)ちょっとした赤旗だよ。
(ノリスとラッセル、大笑い)
──バウンシング(縦揺れ)が話題になってますが、実際にはどうですか。ダウンフォースが抜けたり、振動で前が見えにくかったり、ドライビングに大きな影響を与えるものなのでしょうか。
ガスリー:愉快な感じじゃないのは確かだね。最初に体験した時は、けっこうショックだった。ここまでの縦揺れは、予想していなかったからね。どんな状況で、どれくらいの揺れが来るのか、まだもう少し見極める必要がある。コース特性や路面コンディションの違いで、出方が変わるだろうから。それから見てると、バウンシングがひどいクルマと、そうでもないクルマがある。僕らはそう酷くない部類だと思うけど、もちろんもっと改善しないといけない。
ノリス:ドライビングへの影響は、特にブレーキングで大きいかな。チャールズ(シャルル・ルクレール)のフェラーリがストレートでものすごく縦揺れしてる映像を見たけど、僕らのはそれほどじゃないね。
ラッセル:これだけ揺れると、安全性の問題が出てくるよね。密集した状態で高速走行している時に、たとえばスロットルを戻した時に何が起きるか。それを考えても、早く解決すべき問題だと思う。アクティブサスペンションが許されてたら、起きない現象なんだろうけど。
──規則変更の目的のひとつである先行車への接近は、今までより簡単にできていますか?
ラッセル:くっついて走ることはできてる。でもその代わりに、スリップストリームの効果は明らかに減っている気がする。接近できても、そこから抜けるかどうかだよね。
ノリス:ジョージの言うことに、まったく同感だ。いくつかのコーナーでは、確かに近づくことができてる。そこは明らかな改善点だ。でも前に2台、3台いた時は、また違うだろうしね。その辺り、バーレーンテストでも確認できたらと思っている。
──ロシアGPの開催中止が決まりました。それについてどう思いますか。
ガスリー:完全に正しい決断だし、100%支持するよ。2022年の今、ウクライナ国民がロシアの侵攻に苦しみ、命を失っている。そんなことは許されるべきじゃないし、とにかく悲しい気持ちでいっぱいだ。その意味でもF1が迅速に、正しい決断をしてくれたことは素直に嬉しいよ。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
5/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |