【レースの焦点】自己最高という記録とともに若手3人が掴んだ自信/F1第14戦シンガポールGP
2017年9月19日
■メルセデスの悩みを洗い流したスタート時の雨
レッドブルとは対照的に、日曜日のコンディションが有利な方向に働いたのがメルセデス、特にハミルトンのケースだった。スタート前に雨が降り始めた時には「“僕のコンディションだ!”と思った。誰も想像できないほどハッピーだった」。
ハミルトンも雨に強いが、メルセデスもインターミディエイトのウォームアップに優れたマシンだ。連続する低速コーナーで難しくなるバランスも、ウエット路面では消化される。週末を通してメルセデスが抱えていた悩みは、スタート時の雨がきれいに洗い流した。
フェラーリ2台×マックス・フェルスタッペンの接触は、もちろんハミルトンにとって幸運。それでも、不本意な5位に終わった予選の後、メルセデスが土曜日のリリース上に堂々と載せたドライバーの言葉は、嫌味なほどの勝負強さを感じさせるものだった。
「スタートではひとつでもポジションを上げたい。セバスチャン(ベッテル)の隣にはフェルスタッペンがいるから、何が起こっても不思議じゃない」──。
スタートでリカルドに先行し、前の3台がリタイアしたことによって首位に立ったハミルトンは、水煙に悩まされることもなく自在にペースをコントロールし、セーフティカーに乱されることもなく、そのまま60勝目のゴールまで走り抜けた。ドライバーの身体には厳しくなったはずの今年のマシンで2時間を走っても、表彰台に上がったハミルトンには疲労のかけらも見えなかった。
表彰台の3人を讃えるファンは全員が笑顔。でも、華やかな花火にかえって淋しさを感じたファンもきっと少なくない。あまりにもあっけなく、残念だったスタート直後の事故。
一番多くを失ったのはベッテルと、何の非もなくシーズン最大のチャンスを奪われたアロンソ。そして誰よりも、遠くから飛行機に乗って応援に集まったF1ファンだ。
(Masako Imamiya)
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予選 | 23:00〜 | |
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※マイアミGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
※マイアミGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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