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“ばかげた”無線制限への批判高まる。ファンにもメリットなしとベッテル、アロンソも否定的

2016年6月22日

 ヨーロッパGPでメルセデスのルイス・ハミルトンは、マシンに問題を抱えながら、無線制限のレギュレーションによって解決法をチームから教えてもらうことができず、レース後のこの規則を批判した。同様にセバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソも無線制限の規則にはメリットがないと断言している。


 F1はチームからドライバーへのコーチングがもはや許容できないレベルに達したと判断、「ドライバーは単独で他者の助けを受けずにドライブしなければならない」と定めた規則をより厳格に適用することを決め、今年から通信がさらに厳しく制限されることとなった。


 ハミルトンは、決勝中、パワーユニットのモードに問題を抱えていたが、チームは規則に従い、何のアドバイスもすることができなかった。レース後、ハミルトンはそれによって上位争いに加わることができなかったと述べている。ハミルトンは10番グリッドからスタート、オーバーテイクが可能なバクーのコースで、大幅に順位を上げてくるものと予想されていたが、最終的には5位にとどまった。


「無線の禁止というのは、僕の知る限り、ドライバーへの支援をやめることが目的であるはずだ」とハミルトン。


「あれ(ヨーロッパGP決勝中のチームとの会話)はドライバーへの支援ではなかった。技術的な問題が起きていたんだ」


「スイッチポジションはたくさんあるが、自分で修正しなければならない。問題を把握できるのはガレージにいる人たちだけなんだけど」


「僕がフルパワーで走れていたら、レースに見せ場を作ることができただろう。もっと戦いに加わって、上位のドライバーたちとバトルができただろうから」
 
(ロイターに対して語り)「危険な状況だった。ラップの大半をステアリングホイールを見て過ごした。チームから言えるのは、スイッチのエラーがあるということだけだったんだ」


「今回は技術上の問題だったんだから、規則をもう一度見直す必要があるんじゃないかな」


 メルセデスのボス、トト・ウォルフも、ヨーロッパGPの後、規則を調整すべきであるとの見解を示した。


「ドライバー同士がレースすることが望ましい。規則について検討する必要がある」


「文句を言っているわけではない。皆が同じ条件なのだから。フェラーリも同じ問題を抱えていた」


「ふたつのことができる。ひとつはテクノロジーをもっとずっと単純なものにすること。これは正しい方向だとは思わない。もうひとつはレギュレーションを調整し、ドライバーが問題を抱えた場合に彼らとコミュニケーションを取ることができるようにすることだ」

■「宇宙船のようなマシンを情報なしで操縦するなんて」

 
 フェルナンド・アロンソも無線制限には批判的だ。


「最初からこの規則はあまり意味をなさないと思っていた」


「今のマシンには多くの技術が搭載され、まるで宇宙船を操縦しているようなものだ。なのに情報をもらえない。だからクルマに何が起きているのか、どう解決すればいいのかを知るのが難しい」


「今後、この問題に取り組むことができるかもしれない」


 キミ・ライコネンもレース中盤、電気系の問題に見舞われていたが、フェラーリはアドバイスをすることができなかった。


「まともじゃない状況だった」とチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネ。


「ドライバーから質問されているのに、答えることができなかったんだ」

■「ばかげている。ファンにとってもメリットがない」

 ベッテルは、無線の制限はF1に何もメリットをもたらしていないと発言した。


「正直な答えが欲しいなら言うけど、ばかげている。これによって何かが大きく変わったわけじゃないんだから」とベッテルが述べたとFox Sportsが伝えた。


「(チームに)尋ねたいことは山ほどあるけど、それができない。逆にチーム側からも僕らに言いたいことはたくさんある」


「チームが状況を教えてくれたとしても、それで速く走れるとは思わない。でもそういう見方をしている人たちもいるってことだ。彼らは僕らとは考えが違う」


「最終的には何も変わらない。放送する無線の会話が減るってこと以外にはね。それは視聴者に提供できることが少し減ることだと僕は思うけど」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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