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小松礼雄コラム:今後の課題は、コンディションの変化に対応できる引き出しを増やすこと

2016年5月13日

 新生ハースF1チームに移籍し、チーフエンジニアとしてチームのレース部門を統括する小松礼雄氏。ロシアGPでは見事ロマン・グロージャンがポイントを獲得。ただ、信頼性の確保を優先した結果、コンディションが合っていない場合は性能を十分発揮させることが難しいようで……。F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラム第6回をお届けします。

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開幕2戦の好調と、その後の2戦の不調
ハースが抱える、コンディション変化への対応の難しさ


 ロシアGP、ロマン(グロージャン)が8位入賞と結果は良かったですが、あまりクルマのパフォーマンスは良くなく、課題の残る週末となりました。次のバルセロナではもう少し良くできるとは思いますが、まだまだクルマが本来持っている性能を出し切ることができていません。

 ロシアでは中国GPと同様に、タイヤを安定して使うことができませんでした。もともとソチのサーキットは路面のミューがかなり低く、タイヤも比較的硬いので、みんなグリップ不足で苦しんでいました。ただし、ウチは他のチームと比べても、さらに輪をかけて良くなかったです。タイヤをうまく機能させられなかった原因はいくつかあるのですが、基本的には空力、足回りなど、全てのエリアに原因があります。

 開幕2戦では5位、6位となって速さを見せられたものの、その後の中国、ロシアではパフォーマンスがかなり落ちてしまいました。このどちらも、今のハースの実力と言えます。

 クルマのセットアップのウインドウ(適正幅)がまだ狭いので、コンディションが合わなかった時に上手く対処できず、なかなか持てる性能を発揮できないんです。要は、まだ変化に対応できるだけの引き出しを持っていないんです。フラストレーションが溜まりますが、この辺りが新しいチームならではの大変さ、現状です。

 この4戦のフライアウェイでの一番の目的は2台揃っての完走でした。もちろん、完走重視といっても、セッションごとにバランスを改善すべく、セットアップを状況に応じて進めています。しかし、特に金曜の走行後に行えるデータ解析のレベルは全てのエリアでまだまだ満足のいくレベルには達していません。

 データの精度自体もそうですし、また解析方法をとってみても同じことが言えます。もちろん、ゼロからスタートしたのですから開幕4戦でこの解析レベルというのは僕はしょうがないと思っています。もしこのエリアのレベルを上げようとすれば、他の面でマイナスが出ることは避けられません。

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