F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダ密着:想定内の問題、バトンが認めたデプロイ

2016年2月23日

 2016年、最初のバルセロナ合同テストがスタートしてまもなく、シェイクダウンを担当していたジェンソン・バトンがマシンを降りて、モーターホームへ向かった。そのときマクラーレン・ホンダにとって2016年も厳しいシーズンになるのではないかと案じた──。

 しかし、それは杞憂に終わった。昨年からチーフエンジニアとして、ホンダの現場エンジニアたちを統率している中村聡は次のように説明する。

「吸気系周辺のある部分に、もともと抱えていた問題があったんですが、今回のテストにはそれを改善する部品が間に合わないということで、トラブルが出るかもしれないとわかりながら走らせていました。だから、もしトラブルが出たら、どう対処すべきかもわかっていて、問題が起きたあとは少しパフォーマンスを犠牲にしてでも周回数を稼ぎたかったので、使い方を変更して走らせることにしました」

 要するに、午前中に見舞われたトラブルは想定内の出来事だったのだ。

 逆に、この日ホンダは予想を上回る出来事も経験した。一度コクピットを降りながら、再び乗り込んでからはチェッカーフラッグが振られるまでテストを続けたバトンからの、パワーユニットに対する評価である。

「今日一番驚いたのは、デプロイが大きく改善されていたことだ。1日を通して安定して働いていたし、ロングランでも機能していた。デプロイが改善されたおかげで、マシンの他の弱点も明確になり、今後はマシンをより早く進化させていくことができるだろう」

 その言葉を、テスト終了後のデブリーフィングで聞いたという中村チーフエンジニアは「だって、さくらの研究所のエンジニアやミルトンキーンズのスタッフが、ここまで必死に頑張ってくれましたから」と思わず微笑んだ。しかし、こうも続けた。

「でも私たちが目指す目標には、実はまだ足りていない部分もある。もう少し改善したパワーユニットをできるだけ早く投入したい」

 初日マクラーレン・ホンダのバトンが記録したベストタイムは11台中、6位。しかし、タイムよりも走破した周回数に1年間の成長を感じた。バルセロナ合同テスト初日に刻んだ84周は、昨年最初のへレス・テスト4日間での合計79周を、すでに超えている。

(尾張正博)




レース

6/28(金) フリー走行 19:30〜20:30
スプリント予選 23:30〜24:14
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号