イタリア証券取引所に株式上場
1月4日、イタリア・ミラノ発
「フェラーリは、新たな節目を迎え、新たなスタートを切る」。これは、MTA(ミラノ証券取引所)でのフェラーリ上場式典の中で、セルジオ・マルキオンネ会長が同取引所のゲストブックに刻んだ言葉です。Borsa Italiana(イタリア証券取引所)のラファエル・ジェルサルミCEOが主宰し、昨年10月21日にフェラーリがニューヨーク証券取引所に上場して数か月後に実現したこの式典には、主賓としてマッテオ・レンツィ首相が招待されました。
株式取引前に、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長をはじめ、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のジョン・エルカーン会長、フェラーリのアメデオ・フェリーサCEOおよびピエロ・フェラーリ副会長等によって、伝統となっている取引開始のベルが鳴らされました。
その後、マルキオンネ会長は、短いスピーチの中でレンツィ首相に向けて今回の式典への参列および国のために行っている政府の取り組みに対して謝辞を述べました。
またマルキオンネ会長は、MTAへのフェラーリ上場は、ゴールではなく新たなスタートであるとしたうえで、フェラーリはFCAからの完全分離は完了したことで、同社がこれまでグループ内で享受してきた独立性を再確認していると強調しました。
さらに、フェラーリ・ブランドの持つイタリアの伝統に焦点を当て、1969年に相互尊重に基づき、偉大な協力関係を築き上げたジョヴァンニ・アニェッリとエンツォ・フェラーリ両氏の遺志を継ぐジョン・エルカーン氏およびピエロ・フェラーリ副会長に感謝の言葉を述べました。マルキオンネ会長はまた、エンツォ・フェラーリがアルファ・ロメオのステアリングを握ってキャリアをスタートさせた地、ミラノ市へも敬意を表しました (この式典には、ミラノの副市長フランチェスカ・バルザーニ氏が列席していました)。
もちろん、間もなく始まるフォーミュラ1シーズンにも言及し、スクーデリア・フェラーリのマウリツィオ・アリヴァベーネ代表に対して、これで必要な投資は全て集まった。したがって当然、フェラーリがトップの座に返り咲くことを期待していると、冗談交じりに話しました。
最後に挨拶に立ったレンツィ首相に2015年シーズンを戦ったフォーミュラ1カー、「SF15-T」の1/8スケールモデルをマルキオンネ会長の手から贈られ、式典は幕を閉じました。
(フェラーリ・ジャパン プレスリリース)