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小松礼雄コラム:ダメージを最小限に留めた2連戦
2015年11月11日
ロータスF1チームで昨年、ロマン・グロージャンを担当していたレースエンジニアの小松礼雄氏。今シーズンはチーフエンジニアに昇格してグロージャン、そしてパストール・マルドナドの2台のマシンでF1を戦います。
厳しい資金難でレース以外の気苦労、そして物理的な問題に直面しているロータスF1チームと小松エンジニア。第16戦、第17戦と2戦連続となったアメリカ大陸での連戦を振り返ります。実質、初めてのサーキットとなったメキシコGPでは、小松エンジニアはこれまでにない過酷な状況となったとか……。
F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラム、第17回目の一部をお楽しみ下さい。
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小松礼雄コラム 第17回
不甲斐なかった終盤のパストール
初開催メキシコで悩まされた空気密度の薄さ
今回はアメリカ大陸での2連戦を振り返りたいと思いますが、まずはアメリカGP、雨で予選が決勝日の午前に移って1日開催となりました。観客のみなさんは大変だったと思いますが、チームもいろいろと大変でした。予選の準備は土曜日の通常の予選時間までにはできているので、予選を日曜日の朝にやること自体は大変ではないです。
大変なのは予選終了からレース開始までの間が4時間しかないことです。いつものフォーマットならレース戦略はじっくりと一晩考えてシミュレーションできますが、日曜の予選後にそんなに時間はとれません。なので、土曜の夜に予選のポジションがわからない状況の中で、できる限りの準備をしなければならないわけです。
結果的に今回はレースがインターミディエットタイヤを履いてのスタートだったので大きな影響はありませんでした。しかし、土曜の夜の時点では予選がウエットで決勝が完璧にドライという状況も想定しなければいけないので、ドライ戦略も立てなければいけません。自分たちがどの位置で予選を通過するかわからないまま準備しなければいけないというのが大変でした。
その予選も雨のためQ2で終了ということになりましたが、ウチはウエットではあれ以上の順位の可能性はなかったと思っています。ただ反省点としては日曜の朝、予選前にレースもウエットでスタートするということが見切れていなかったことです。もし、これを見切れていれば、もう少しダウンフォースをつけて雨よりのセットアップにしていました。そうすれば予選でも、もう少しいけたかなとは思います。しかし、ドライセッティングのダウンフォース量ではグリップが足らず、あれ(13位、15位)が精一杯でした。
xpb
決勝はインターミディエイトでスタートしましたが、残念ながらロマン(グロージャン)は1周目にぶつかっていました。ターン1で(フェリペ)マッサがスピンして内側に来たのでロマンも急遽イン側にラインを変えざるをえませんでした。そこに後ろから来たボッタスが行き場をなくして突っ込んできた感じです。
ロマンは怒っていたけど、あれはしょうがないと思うし、ボッタスも悪くないと思います。それでフロアがボロボロに壊れて、パンクもしました。タイヤを交換してまたインターミディエイトで出て行きましたが、フロア破損の影響でエアロも悪いし、さらにリヤのドラムも壊れていたため、リヤブレーキがオーバーヒートし始めました。
このままでは走り続けられないので再度ピットインしてなんとかブレーキの冷却部分を応急処置しようとしました。また、この際にドライタイヤに履き替えました。タイミングとしてはまだ早いかなとは思っていましたが、もうすでに2回目のピットストップなので、ちょっとは賭けに出ない限りポイントの可能性はありません。結局はブレーキの冷却も改善できなかったのでオーバーヒートして危険なのでリタイアさせることにしました。
パストールは淡々と順位を上げて入賞しましたが、それはただのラッキーでパフォーマンスとしてはひどかったと思います。というのは、パストールはレース中、全然安定してタイムを出せなかった。突然1周で1秒失ったり、1.5秒失ったりする周がありました。レースの終盤、(カルロス)サインツJr.に抜かれたのは仕方ないとしても、サインツJr.はレース後に5秒加算のペナルティをもらうことが判っていたんです。だから抜かれても5秒以内にいれば7位になれたのですが、フィニッシュまで残り2周目になった時にまたミスをして、3.7秒差が6.3秒まで差が広がってしまい、簡単に8位に落ちました。
その前の段階、パストールはレース終盤にセーフティカーが入った時点で5位になった(ジェンソン)バトンのすぐ近くにいました。バトンの前にフォースインディアの(セルジオ)ペレスがいて、そのペレスと戦える位置にいた。だけど、あのセーフティカーの後、本当に酷くて、バトンを14コーナーで抜こうとしてコースオフして2台に逆に抜かれてしまいました。
要は5位になれるチャンスを不意にして、さらにサインツJr.の後ろ5秒以内にいれば7位になれたところを、ファイナルラップ手前の1周で2.5秒くらいのミスをして8位。これは、F1ドライバーとしてあるべき姿ではないし、本当に恥ずかしい結果だと思います。最近の彼のレースの中でも、ダントツに悪かった。彼は速さはあるし、良いレースも1年に何回かします。でもあまりにも安定しないし、ミスが多すぎます。
厳しい資金難でレース以外の気苦労、そして物理的な問題に直面しているロータスF1チームと小松エンジニア。第16戦、第17戦と2戦連続となったアメリカ大陸での連戦を振り返ります。実質、初めてのサーキットとなったメキシコGPでは、小松エンジニアはこれまでにない過酷な状況となったとか……。
F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラム、第17回目の一部をお楽しみ下さい。
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小松礼雄コラム 第17回
不甲斐なかった終盤のパストール
初開催メキシコで悩まされた空気密度の薄さ
今回はアメリカ大陸での2連戦を振り返りたいと思いますが、まずはアメリカGP、雨で予選が決勝日の午前に移って1日開催となりました。観客のみなさんは大変だったと思いますが、チームもいろいろと大変でした。予選の準備は土曜日の通常の予選時間までにはできているので、予選を日曜日の朝にやること自体は大変ではないです。
大変なのは予選終了からレース開始までの間が4時間しかないことです。いつものフォーマットならレース戦略はじっくりと一晩考えてシミュレーションできますが、日曜の予選後にそんなに時間はとれません。なので、土曜の夜に予選のポジションがわからない状況の中で、できる限りの準備をしなければならないわけです。
結果的に今回はレースがインターミディエットタイヤを履いてのスタートだったので大きな影響はありませんでした。しかし、土曜の夜の時点では予選がウエットで決勝が完璧にドライという状況も想定しなければいけないので、ドライ戦略も立てなければいけません。自分たちがどの位置で予選を通過するかわからないまま準備しなければいけないというのが大変でした。
その予選も雨のためQ2で終了ということになりましたが、ウチはウエットではあれ以上の順位の可能性はなかったと思っています。ただ反省点としては日曜の朝、予選前にレースもウエットでスタートするということが見切れていなかったことです。もし、これを見切れていれば、もう少しダウンフォースをつけて雨よりのセットアップにしていました。そうすれば予選でも、もう少しいけたかなとは思います。しかし、ドライセッティングのダウンフォース量ではグリップが足らず、あれ(13位、15位)が精一杯でした。

決勝はインターミディエイトでスタートしましたが、残念ながらロマン(グロージャン)は1周目にぶつかっていました。ターン1で(フェリペ)マッサがスピンして内側に来たのでロマンも急遽イン側にラインを変えざるをえませんでした。そこに後ろから来たボッタスが行き場をなくして突っ込んできた感じです。
ロマンは怒っていたけど、あれはしょうがないと思うし、ボッタスも悪くないと思います。それでフロアがボロボロに壊れて、パンクもしました。タイヤを交換してまたインターミディエイトで出て行きましたが、フロア破損の影響でエアロも悪いし、さらにリヤのドラムも壊れていたため、リヤブレーキがオーバーヒートし始めました。
このままでは走り続けられないので再度ピットインしてなんとかブレーキの冷却部分を応急処置しようとしました。また、この際にドライタイヤに履き替えました。タイミングとしてはまだ早いかなとは思っていましたが、もうすでに2回目のピットストップなので、ちょっとは賭けに出ない限りポイントの可能性はありません。結局はブレーキの冷却も改善できなかったのでオーバーヒートして危険なのでリタイアさせることにしました。
パストールは淡々と順位を上げて入賞しましたが、それはただのラッキーでパフォーマンスとしてはひどかったと思います。というのは、パストールはレース中、全然安定してタイムを出せなかった。突然1周で1秒失ったり、1.5秒失ったりする周がありました。レースの終盤、(カルロス)サインツJr.に抜かれたのは仕方ないとしても、サインツJr.はレース後に5秒加算のペナルティをもらうことが判っていたんです。だから抜かれても5秒以内にいれば7位になれたのですが、フィニッシュまで残り2周目になった時にまたミスをして、3.7秒差が6.3秒まで差が広がってしまい、簡単に8位に落ちました。
その前の段階、パストールはレース終盤にセーフティカーが入った時点で5位になった(ジェンソン)バトンのすぐ近くにいました。バトンの前にフォースインディアの(セルジオ)ペレスがいて、そのペレスと戦える位置にいた。だけど、あのセーフティカーの後、本当に酷くて、バトンを14コーナーで抜こうとしてコースオフして2台に逆に抜かれてしまいました。
要は5位になれるチャンスを不意にして、さらにサインツJr.の後ろ5秒以内にいれば7位になれたところを、ファイナルラップ手前の1周で2.5秒くらいのミスをして8位。これは、F1ドライバーとしてあるべき姿ではないし、本当に恥ずかしい結果だと思います。最近の彼のレースの中でも、ダントツに悪かった。彼は速さはあるし、良いレースも1年に何回かします。でもあまりにも安定しないし、ミスが多すぎます。
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※中国GP終了時点
1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

※中国GP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

