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【解説】絵に描いたような正常進化、メルセデスW06

2015年2月4日

 2014年の最終戦アブダビGPの予選結果を覚えているだろうか。ポールポジションを獲得したのはメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ。タイムは1分40秒480だった。メルセデスAMG以外の最上位がウイリアムズのバルテリ・ボッタスで、タイムはロズベルグからコンマ5秒以上も遅れる1分41秒025。同様のパワーユニットを使用しているウイリアムズでもそれだけの差が存在し、メルセデス・ユーザー以外の最上位だったレッドブルのダニエル・リカルドは、違反に問われたフロントウイングを使用してもコンマ8秒遅れた。

 F1でこれだけのギャップを縮めるのは1年をかけても難しく、それを最終戦からわずか2、3カ月で埋めるのは不可能だと言ってもいい。つまり、今年の開幕戦で十分なアドバンテージを握っていることを悟ったメルセデスAMGの技術陣が2015年の開発に向けて採るべきアプローチは昨年型『W05』のコンセブトを維持することである。そして、2015年マシンの『W06』は、まさに絵に描いたような正常進化型のマシンだった。

 レギュレーション変更に合わせたローノーズは、昨年よりも細いシェイプになったが、先端に突起物を持たないシンブルな形状は維持。いまや空力を優先してデザインされると言われる前後のサスペンションも2014年からのコンセプトを引き継いでいる。したがってW06は完全な新車というよりも、W05が成長した兄弟のようなマシンで、ノーズ以外は見分けがつきにくいほど似ている。
 つまり、メルセデスAMGはすでに持っている貯金で博打を打つようなギャンブルはせず、今年はその貯金を賢く使おうと考えているため、大幅な変更を施してきたライバル勢との差は縮まる傾向が考えられる。それは昨年のチャンピオンであるルイス・ハミルトンも認めており、「ライバルたちのほうが大きく改善してくるだろうから、昨年ほどのアドバンテージはないだろう」と語っている。



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