ドライバーウォッチング：ちょっぴり悔しそうなグロージャン

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　シーズン後半は、特に絶好調。ベッテルの連勝記録を食い止められるのはこの男だけと、評価がうなぎ登りのグロージャン。
「最終戦で初優勝をはたして、気持ちよくシーズンを終えたいね」と、初日フリー走行後に上機嫌で語っていたが、予選は6番手が精いっぱいだった。

「もちろんポールポジションを取りたかったし、十分可能な手応えを得てたんだけどね」

　囲み取材に現れたグロージャンは、ちょっぴり悔しそうに、そう切り出した。

「結果的に、路面コンディションが十分把握できてなかったってことだね。Q3は最初、全員がウェットで走って、インターメディエイトに換えたのは、僕が一番早かった。でもまだかなり、路面が濡れてたんだ。もうちょっと待つべきだったね」

　決勝レースは、どんな戦略で行くつもりか？

「はっきり言って、戦略もへったくれもないよ。雨がどれぐらい降るのかで、路面コンディションはどんどん変わって行くからね。それによってレインタイヤの持ちも、全然違うわけだし。一番重要なのは、その変化をきっちり読んで、ベストのタイミングでベストのタイヤを履く。それだけだよ」

　6番手スタートでも、勝機はある？

「もちろん。特に明日のレースは、今日ほどは雨が降らないみたいだから、路面が乾きかける状況が何度か出てくると思うんだ。そういう時、うちのクルマは速いからね。そのチャンスは、きっちりモノにするつもりだよ」

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