予選日ドライバーウォッチング:アロンソ「今はかなり、危険な状況」

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　予選では今季最悪の10番手。昨年9月のイタリアＧＰ以来の、二けたグリッドになってしまった。会見場に現れたアロンソは、ガッカリを通り越して、すっかり脱力してしまったような雰囲気だった。

　「今回はかなりたくさんのニューパーツを投入して、けっこう期待してたんだ。でも全然、機能してくれなかった。ただ前戦でのトップとの差は、せいぜいコンマ3秒程度だった。それが今回は、1秒以上離されてる。これって単にクルマがどうこうというだけじゃなくて、コース特性に合わせたセッティングができなかったとか、そういうことも大きいと思うんだ」。

　しかし実際のところ何が悪いのか、アロンソ自身にもチームにも完全にはわかってないようだ。

　「マレーシアではフェリペ（マッサ）がフロントローを取って、僕が3番手だったなんて、今ではほとんど信じられない。レースのたびにどんどん遅くなってる今の状況は、かなり危険だと言っていいね」

　「でもだからといって浮き足立っても、事態はよくならない。冷静に対処しないとね。レースペースは、悪くないんだし」

　最後は自分に言い聞かせるように、言葉を噛みしめたアロンソ。しかしその間にも選手権トップのベッテルとの差は開き続け、後ろからはメルセデスの二人が迫っている。