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可夢偉「タイヤに熱は入るんですけど、すぐにオーバーヒートしてしまう」

2012年11月25日

Sauber

ーータイヤのウォームアップが問題?
「いや、ウォームアップの問題ではなくて、クルマ自体の問題です。ドライになるとやっぱりダメでした。路面が濡れている時は良かったんですけどね」

ーー午前中はグリップもトラクションも良いという話でしたが。
「フィーリングは良かったんですけど、タイムは思ったよりも伸びなかったという状態でした。オプションタイヤ(ミディアム)があんまりうまく使えなかったんですよね。他のドライバーはオプションでタイムが上がっていたんですけど、僕らは全然上がらなかった」

ーータイヤがうまく使えなかったというのは?
「タイヤに熱は入るんですけど、すぐにオーバーヒートしてしまう。リヤタイヤが両方ともです。ダウンフォースがあればしっかりと路面に押さえつけて熱を入れられるんでしょうけど、このクルマはダウンフォースがないし、タイヤが動かないからグリップしなくて滑ってしまって、表面だけがオーバーヒートしちゃうんですよね。特にリヤですね。
 面白かったのは、予選Q1で路面が乾いているところが、今週末で一番グリップとトラクションが良かったんです。路面が濡れているところがタイヤを冷やしてくれたから(苦笑)」

ーーQ1の路面コンディションは?
「ターン4〜5が濡れていて、インフィールドは乾いていたんですけど、ターン12から先の上りがまた濡れている状態でしたね」

ーー最終コーナー(ターン12)を、ひとりだけインベタで走っていたけど?
「濡れている時でしょ? あれはトラクションをかけるためです。立ち上がりでハンドルを切ったら滑っちゃうから。イン〜インじゃなくて、ドンと行って90度に曲がってるんです。アウト側のライン上に行くとラバーが乗っていて濡れてると逆に滑るし、あれが結構速いんですよ。直線が長いから、あそこでトラクションが良いほうがラクなんです。そのぶん、あとの若干左に曲がるところはキツいですけどね。あそこはフラフラでしたもん」

ーーセッティングは雨寄りではない?
「雨のセッティングではないですからね。予選がドライだったから、あまり雨に振らなくても良いかなというのもあったし。ギヤレシオもドライ用のセッティングです」

ーーウエットでも抜けそう?
「ウエットだったら結構どこでも抜けるんじゃないですかね。でもここでウエットレースしたことないんですよね、予選はあるけど」

ーーウエットなら自信ある?
「もう行くしかない。だって、雨はどんな展開になるか分からないですからね。がんばって走って、行けるところで行くしかないんですよ。
 雨のレースは大丈夫ですよ。晴れのレースやったらキツいけど。チョイ濡れだと抜けないからダメですよ、ひとりだけ濡れてるオフラインに突っ込むことになるでしょ? 完全にフルウエットだと良いですね。
 特別リスクを背負って行こうとは思ってないし、いつも通り、自分の仕事さえきっちりできれば良いと思っています」




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