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アロンソが動かず心臓が止まる思いだったとチーム

2012年9月4日

LAT

 フェラーリチーム上層部は、ベルギーGP決勝でフェルナンド・アロンソがアクシデントに巻き込まれた後、彼の無事を確認できず、心臓が止まるような思いをしたと語った。

 スタート直後、ロメイン・グロージャンとルイス・ハミルトンが接触、それが引き起こした多重大クラッシュにアロンソも巻き込まれ、マシンが大破した。空中に舞い上がったグロージャンのロータスはアロンソのヘルメットの近くをかすめた。アロンソと無線で連絡がとれず、彼がコクピットから降りてなかったことで、チームは本当に心配したと、代表ステファノ・ドメニカリが語った。

「何よりいいニュースは、フェルナンドが無事だったことだ」とドメニカリ。
「事故の後、私たち全員、そしておそらくフェラーリファン全員も、心臓が止まるような思いをした。彼と話をすることができなかったんだ。彼がコクピットから出てくるのを見て、初めて安心し、息を吐くことができた。そしてガレージに彼が帰ってくるのを見て、ようやく普通に呼吸できるようになった」
「その後に感じたのは、スタート直後に起きたことに対する大きな失望だ。昨日から目標にしていた表彰台獲得は実際に可能だったはずだからだ」

 テクニカルディレクターのパット・フライは次のようにコメントしている。
「本当に残念だが、同じく、いやそれ以上に、本当にほっとした。それがこのグランプリを終えた私たちの気持ちを表す言葉だ」
「ほっとした、というのはフェルナンドが無事だったからだ。非常にリスキーな状況だった。彼のマシンの上を他のマシンが飛び、彼のヘルメットの数センチ先をかすめるのを見て、一瞬心臓が飛び出しそうなほどどきどきした」
「彼のマシンの方はあまり状況がよくなさそうだ。モンツァのためにマラネロのスタッフは予定外の仕事を大量にこなさなければならないだろう」

 アロンソは、事故の時のことを次のように語っている。
「しばらくマシンから出なかったのは、背中が痛かったからだ」
「でもマシンから少し火が出てきて、消火器の泡をかけられたので、煙で息ができなくなり、コクピットから飛び出した」
「最初は(パストール・)マルドナドだ。まだレッドライトが点いているのに彼が3位か2位あたりに来たからびっくりした。すごいジャンプスタートだよ」
「僕自身のスタートはうまくいき、2台のザウバーを抜いて3番手まで上がった」
「ターンインし始めた時、列車にぶつかられたようなショックがあった。ものすごく大きな衝撃だった」
「ポイントを失ってがっかりしている。でも一方で5日後にはモンツァでクルマに乗れるのはラッキーだと思う。僕らはコーナーにターンインしているところだったから、手や頭をケガしていた可能性だってあった。(グロージャンの)マシンは本当にすぐそばをかすめていったんだ」




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