2012年F1ドイツGPの土曜予選で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは1位を獲得した。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 予選=1位
すごく嬉しいよ! こういうコンディションでの予選では、クリーンラップを1周うまくまとめるのがすごく難しいし、簡単に芝やグラベルや、もしかするとウォールに突っ込んでセッションを終える事態になりかねないんだ。生き残るための戦いだった。何よりもまず、最後まで残って、自分の最終的な位置を確認しなければならないからね。その結果、無線で「君がポールだ」と言われたら、心から満足できる。自分のやれることをすべてやり切ったと思えるからね。
マシンはどのコンディションでも好調だった。つまりドライになろうとウエットになろうと、何が起こっても僕らは戦えるということだから心強いよ。
Q2ではセッションが開始するとすぐにコースに出て行った。雨が激しくなると分かっていたから、最初のラップでタイムを出したかったんだ。終盤にエクストリームタイヤを履いて走ったのは、Q3がどうこうコンディションになるのか、少なくともだいたいのところを知りたかったからだ。
Q3はアクアプレーニングがひどくて問題のあるコンディションだった。KERSが使えず、ストレートでも7速を使えないほどだった。これほどの極限状態でポールを獲れたなんて、本当に嬉しいし満足だよ!
明日は、トップチームは皆ほぼ同じ戦略を採ってくると思う。ただし柔軟な対応ができるようなものになるだろうね。選手権に関して言うと、ハミルトンとウエーバーというふたりの強力なライバルが4列目からのスタートという状況に不満は言えないね。だけど状況があっという間に変わりうることは分かっている。スタートは重要だけど、67周あるわけだから、スタートで決まるわけじゃない。
ドイツでスペイン人がイタリアのマシンでポールを獲ったことについて? 政治的なことを言うつもりはないけど、確かに面白い組み合わせだね!
フェリペ・マッサ 予選=14位
今日の予選にはすごくがっかりしている。Q2初めにターン8でワイドになってしまい、1周をまとめていいタイムを出すことができなかった。それが可能だったのはその時だけだったのに。そこの場所はターマックが他と違っていて、ホイールをロックさせて大幅にタイムを失いやすいんだ。その後雨が激しくなってきて、アクアプレーニングが起きた。コース上にとどまってタイムを更新しようと頑張ったけれど、そのコンディションでは全く不可能だった。エクストリームタイヤで試しても無理だったよ。マシンはウエットでもドライでも強力なだけに、すごく悔しい。明日は上位を狙って戦うにはあまりにも後方グリッドからのスタートになる。でもいつもどおりベストを尽くすよ。正しいタイミングで正しいタイヤを選ぶことが重要になるだろう。データは多少はあるけれど、この2日間の中であまりロングランができなかったというのは事実だ。