2012年F1モナコGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは3位、フェリペ・マッサは6位を獲得した。
■スクーデリア・フェラーリ
フェルナンド・アロンソ 決勝=3位
今週末の展開にはとても満足している。ポイントリーダーとしてモナコを発つことができるんだからね。今月初めのムジェロテストの後に今の状況を提示されていたら、即座に手を打ったと思う。でもメルボルンの後でそう言われていたら、全く信じなかっただろうね! オーストラリアで僕らは12番手からスタートしたが、この2戦は表彰台に乗り、ランキングトップに立った。この結果はF2012の開発にさらに励むための大きなモチベーションになるはずだよ。
スタートが重要になるだろうことは分かっていた。マシンの滑り出しはすごくよくて、グロージャンとハミルトンに並びかけた。グロージャンと接触し、少しの間、マシンにダメージを受けたのではないかと心配した。
このコースではオーバーテイクはほぼ不可能だ。前のマシンのスリップに入ると、エンジンとタイヤ両方の温度の問題が発生する。だから前のマシンに常にアタックし続けることはできない。そうではなくて、状況を管理して、ピットストップなどの重要な時だけ全開でプッシュするように心がけなければならない。僕がやったのはそういうことだ。
もう少しピットストップを遅らせればロズベルグとウエーバーの前にも出られたと思うかって? そうかもしれないが、あの時点ではあれが正しい判断だった。前が空いた状態ではものすごく速く走れた。終盤、スーパーソフトのベッテルのことが少し心配だったけれど、幸い僕は楽に自分のポジションを守ることができた。
その後、雨が降ればいいなと思っていた。そしたら勝つチャンスがあったかもしれない。でも最後の5、6周の時点で、もう(上を狙う)戦いは終わったと思った。どのコーナーにも驚きが待ち構えているような状態だったからね。
高速コーナーが多いバルセロナのコースでは、僕らは好調だった。ここは他とは違う、独特のコースだ。次のカナダではどうか、楽しみにしていよう。僕らがこの2戦で目にした進歩をそのコースでも確認できることを願っている。
最後になったけれど、僕はこの表彰台を、先週(イタリアの)エミリアで起きた地震の犠牲者とその家族の方々全員に捧げたい。
フェリペ・マッサ 決勝=6位
いいレースだったね。木曜のフリープラクティスの最初からマシンにいい感触を持てた。正しいフィーリングを持ち、これまでのレースよりも圧倒的に楽にドライブできた。それがこのコースの性質によるものなのか、セッティングによるものなのか、慎重に分析して、今週末から何を学べるのかを見てみる必要がある。
すべてを考えあわせると、もっといい結果を出せたはずだと思う。それでも満足しているよ。すごく難しいレースで、かなり接戦だった。僕はリーダーたちと同じようなペースで走れた。タイヤがいいパフォーマンスを発揮できる時に、前が空いた状態で数周も走れなかったから、それだけが残念だ。
スタートはとてもうまくいった。タイヤのデグラデーションも問題なく、特にソフトコンパウンドではデグラデーションはごくわずかだった。
ドライバーとしては常に最大の結果を出したいものだから、6位に喜ぶことはできない。そうはいっても貴重なポイントを稼げたのは確かだ。僕の選手権が好転したこと、ここからはモナコと同様に常に上位争いに加われることを心から願っている。
次はモントリオールで、こことはまた異なるタイプのコースだ。トップスピードがいいことが重要だけど、求められるセッティングとしてはそれほどの違いはない。