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マレーシアに奇跡の涙! アロンソ優勝、ペレス2位

2012年3月25日

LAT
 F1第2戦マレーシアGPは、フェラーリのフェルナンド・アロンソが雨による波乱のレースを制し今季初優勝。レース終盤に激闘を繰り広げた2位のセルジオ・ペレスとともに表彰台を歓喜に包んだ。

 現地時間16時(日本時間)から行われた56周の決勝は、レース直前から降り始めた雨により全車淺溝のインターミディエイトタイヤを履いてのスタートとなったが、レースは1周目から予想以上の混乱を見せた。まず、トップ2のマクラーレン勢に続いた3番手スタートのミハエル・シューマッハーが鋭い発進を見せた6番手のロメイン・グロージャンと絡んでスピン、大きく順位を落とすと、そのグロージャンも4周目にコースオフして早々とリタイアを喫すてしまう。さらに、17番手から一気に10番手へとジャンプアップした可夢偉も、1周目終了とともに始まったタイヤ交換のピットインが遅れ、ジャン−エリック・ベルニュを除くマシンがウエットタイヤに履き替えた6周目には16番手までドロップ。逆に、ピットストップの先陣を切ったチームメイトのセルジオ・ペレスは3番手まで順位を上げることに成功する。

 その間、コースはまたたく間に雨脚が強まり、気がづけばコースはハイドロプレーニング状態に。するとレースは7周目にはセーフティカーが出動し、9周目には赤旗が出されて一時中断となってしまう。

 その後、およそ50分間の中断を経てレースはセーフティカー先導により再開。ウエットタイヤ装着が義務づけられるなか、14周目に本格的なスタートが切られると、その周から各車が相次いでピットインして再度タイヤをインターミディエイトに交換。この間に一旦はザウバーのペレスがラップリーダーとなるも、全車がピットストップを終えると5番手から再スタートをきり、その後3番手へと順位を上げていたフェルナンド・アロンソがタイミング良く首位に浮上。2番手にペレス、3番手ルイス・ハミルトンというオーダーに代わった。

 一方、スタート順位と同じ2番手から再スタートを切ったマクラーレンのジェンソン・バトンはピットストップでハミルトンをかわして一旦は2番手にポジションを上げたものの、直後にHRTのナレイン・カーティケヤンに追突してフロントウイングを破損。再度のピットストップを余儀なくされ、21番手までドロップしてしまう。また、ハミルトンの方もピットストップの際に2台同時ストップを敢行したフェラーリのフェリペ・マッサに発進を一瞬阻まれるかたちとなり、ポジション回復は叶わなかった。

 その後のレースは、路面が徐々に乾いていくも先頭のアロンソが快調なペースでレースをリード。2番手のペレスもアロンソから5〜7秒前後のギャップを守り2番手をキープする。一方、3番手のハミルトンはトップ2台のペースから徐々に遅れ始め、30周目にはアロンソから15秒の遅れをとってしまう。ザウバーのもう一台、可夢偉も中盤に向けてペースが鈍り、一時15番手までポジションを下げてしまったが、その後ペースを持ち直して11番手のポジションでレース後半を迎えることになる。

 そしてレースが37周目に突入すると、ドライ路面がのぞくコースをにらんでトロロッソのダニエル・リカルドが真っ先にドライタイヤへスイッチ。すると、翌周から上位勢も相次いでピットインを始め、ここで首位のアロンソが40周目にピットストップしたのに対し、2番手のペレスはアロンソより1周多く走り、1.3秒まで縮まっていた両者のギャップは再度5.7秒にまで広がってしまう。

 しかしペレスは、ドライ勝負となったレース終盤もアロンソを上回るペースで周回。6番手走行中のセバスチャン・ベッテルがカーティケヤンと絡んだ48周目には、ついにトップ2台の差が1秒以内に縮まり、20周目から解禁になっていたDRSによってペレスのオーバーテイクがいよいよ現実味を帯びてくる。そして49周目、2台の差はついに0.5秒まで縮まり、ペレスに対しチームからアロンソをプッシュするよう指示が飛ぶ。そうして迎えた運命の50周目、バックストレート手前の14コーナーでわずかに勢いあまったペレスのマシンがラインを乱しエスケープゾーンへ大きく飛び出してしまう。すぐにコースに戻ったペレスだったが、その差は再び5秒へと広がり、ここで事実上ふたりのバトルは終了した。高々と手をつきあげ、チェッカーを受けたアロンソは、通算優勝回数を28とし、ジャッキー・スチュワートの27回を抜いて歴代単独5位となった。

 2位ペレスはキャリア19戦目にして初表彰台となる2位に入ったが、レース後の会見では優勝も可能だったと50周目のミスを少しばかり悔やんだ。3位はハミルトン。終盤10番手を走っていたウイリアムズのパストール・マルドナドは最後にエンジントラブルに見舞われ、前戦オーストラリアに続き入賞目前でまたもポイントを逃した。6位ブルーノ・セナ、8位ジャン−エリック・ベルニュ、10位ミハエル・シューマッハーの3人が今季初ポイントを獲得している。

 ザウバーの小林可夢偉はブレーキトラブルでリタイア。最速タイムはキミ・ライコネンで、完走は22台だった。




レース

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