ルノーF1から2009年シーズンの途中からF1デビューを果たしたロメイン・グロージャンは、「2006年から一緒に仕事をしてきたチームとの契約をあきらめない」とルノーの来季シート獲得を目指していると語っている。
ルノーは先週、ルクセンブルクの投資ファンドであるジニー・キャピタルと合意。ルノーF1の名前は残るものの、実質的にチームは売却された。この合意により、チームが2010年に向けてロバート・クビカとの間で結んだ契約が無効になり、もしメルセデスGPがミハエル・シューマッハーとの契約に失敗した場合はクビカがメルセデスGPに移籍するのではないかという不安が残っている。
もしクビカがルノーに乗らなかった場合、ルノーには1、もしくは2の空席ができることになるため、昨年ネルソン・ピケJrに代わってルノーのシートを得たグロージャンは、来季のシート獲得に自信を持っているという。
「チームが新しいオーナーに代わり、ルノーという名前がグランプリに残ることになった今、2006年から一緒に仕事をしてきたチームをあきらめるわけにいかない」とグロージャンはレキップ紙に対して語っている。
「僕は昨年、フェルナンド・アロンソのチームメイトとして素晴らしい経験を積んだんだ。我々は勝利を飾ることはできなかったけれど、フェルナンドは昨年最も素晴らしいドライバーだったと思う。僕は自分のパフォーマンスを恥じていないし、将来に向けて自信を持っている」
一方、グロージャンにシートを追われる形となり、その後“シンガポール・ゲート”の中心人物のひとりとなったネルソン・ピケJrは、2ヶ月前にNASCARクラフツマン・トラックシリーズのトヨタ・タンドラをテストしており、自身のツイッターで、来季について間もなく発表できると語っている。
「来年に向けてすごく良い事が進んでいる。神に感謝したい」とピケJr。
「それについてもうじき決めるつもりだ。本当にもう間もなくだよ」