ホンダレーシングF1チームは10日、都内で行なわれた開幕直前の記者会見にドライバー、首脳陣が出席し、ヘレスでの単独テストで得たマシンへの手ごたえを語った。
今季のマシン、RA108の発表直後は空力パーツが間に合わず、暫定仕様でのマシンでテストを強いられていたホンダF1だが、ヘレスで実施した単独テストではドライバー、チームともかなりの手ごたえを得た様子。
ホンダF1チームプリンシパルのロス・ブラウンは、「今回のヘレステストで着実にマシンに進歩が見られたし、シーズン中にも進歩を果たすはずだ」とテストの様子を語る。
ドライバーも同様にマシンの進歩を感じた様子で、ジェンソン・バトンは「去年は苦しいシーズンを送ったが、今回のテストで大きなステップを感じることができた」と笑顔をみせる。
また、ルーベンス・バリチェロも「今年がホンダでの3シーズンめとなるが、今から開幕が楽しみで仕方ない」と自信をのぞかせる。
また、ホンダF1の中本修平マネージングディレクター補佐は、「単独テストだったので我々が他のチームに比べてどの位置にいるのか判断は難しいと思います。ただ、路面のコンディションが悪かった中では比較的いいタイムで走れるようになったな、と思っています。
トップ2に続くセカンドグループの中にはいるとは思いますが、その上にいるのか、下にいるのかはわかりませんが。セカンドグループの中では多くのチームがひしめいていますが、タイム差が非常に接近しているので、力を出し切れば予選5位に行けると思いますし、そうでなければセカンドグループのいちばん後ろになる。
それが現在での我々の分析です。ただ、ヘレスではエアロダイナミクスなど、開発の方向性が間違っていないというのは確認できました」と現在のチームの状況についてこう語っている。
合同テストではなかなかいいタイムを並べることができなかったホンダF1だが、ヘレステストでどういった進化がマシンに施されているのだろうか。開幕戦のグリッドに注目が集まる。