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琢磨「今年は常に前進していく1年にしたい」

2008年3月10日

 10日、スーパーアグリF1チームの新体制が決まったことにより、無事にメルボルンのグリッドに並ぶことが決定した佐藤琢磨。日本の期待を背負う琢磨はこのオフをどう過ごしたのか。発表会後に記者の質問に答えた。

 スーパーアグリF1のチーム状態が盛んに報道される中、琢磨自身はその状況をどう見ていたのか。
 琢磨は語る。「ある意味いちばんフラストレーションが溜まるオフだったかなと思いますね。例えば開幕戦に行くための厳しさという意味では、状況では初年度の段階に似ていますけど、内容は全然違う。あの時は100日間でクルマを作って、バーレーンに持って行くんだという明確な目標があってスタッフが頑張ってやって……『一生懸命やるだけ』という何の不安もない中でやってきた。その結果開幕戦に出られてすごく嬉しかったんだけど、今年がそういう状況かというとそうではなくて。ファクトリーもチームも機能しているのに、そこに素材が集まらないという状況だったので、前に行きたくても行けない、というフラストレーションが強かったように思います」

 今年に入って「2月のヘレスのテスト1回きりです。去年の12月も走ってますけど、今年のプレシーズンテスト、という意味では2日間です」とF1には1度しか乗っていない琢磨だが、「フラストレーションは溜まるというか……ライバルチームが続々と新車を発表して、続々とテストを行なってどんどん新車のタイムが伸びていく過程を傍観するしかなかったんで、そういう意味では少しでも早くマシンに乗りたいという気持ちは高まっていたんですけど、同時にチームの現在置かれている状況というのも理解していたんで、必要以上に悩んでも仕方がないし、待ちの時間というのはこらえて待つしかなかったですね。これまでも常に困難を乗りこえてきたチームなんで、新しいチームに生まれ変わろうとしていますけど、今シーズン1年かけて、またさらにより良い、より強い、コンペティティブなチームに仕立てていきたいな、と思います。去年はシーズン中盤から開発を進めることができなくてフラストレーションが溜まってたから、今年はその部分を改善して、最終戦までチームが良くなると同時に、クルマがきちっと進化できるような環境にしていきたいです」と前向きな様子。


 トラクションコントロール無しのマシンに関しても、「だいたいのイメージはもちろん湧いてるし、まったくどうなるかわからないという事はないんですけど、エンジンのドライバビリティとか、テストの中で進化させていく中で、まだ完全に満足のいくものにはなっていないし、今年スタートの手順がよりシビアなものになったりでまだ手探りの状況が大きいですね」と語る。

 気になる今季のマシンについては、「オフにテストして走ってきたクルマの実績をそのままレースカーとして使用します。当然エンジンとギヤボックス、リヤエンドまわりはホンダレーシングF1チームと共通のコンポーネントを使って、エアロパッケージに関しては去年の僕らのSA07の一部パーツを装着します」と琢磨。
「その他に関しては徐々に良くして行ければいいな、と思いますけど。まだ僕も最終パッケージでのクルマはテストできていないんで、メルボルンで走ってみて、そこから始めようかな、と思っています」とぶっつけ本番での開幕戦になるようだ。

 しかし琢磨は「こういう状況を見る限り、好パフォーマンスを望むのはあまりにも現実的ではないんで、そういう意味では厳しいポジションからのスタートを覚悟してます。でもシーズン通して自分たちのアイデアだったり、自分たちのしていきたい仕事をクルマやレースに反映できるようなシーズンにしていきたい。1年目のスーパーアグリが行なってきたような、常に上に伸びていくような1年にしたい、というのが現段階の目標です」と今季はシーズンを通して常に前進していくシーズンにしたい、と目標を語る。
 昨年の後半戦ではチームの開発がストップしてしまう状況だったが、それに関しても「解決されます。アップデートの仕方は多少変わりますけど、まったくクルマが触れないとか、そういう状況は解決されるはずです。決まっている条件の中でより良いチームにしていくためにシーズンを通してチーム全体を作り直していき、開発を止めないようにするというのが目標だし、できる条件は整っていると思います」と力強く語る。

 メルボルンに到着したマシンは現地からの情報では昨年に近いカラーリングが施されている様子。今年もホワイトにレッドのカラーリングを駆り、準備不足の中で琢磨がどんな走りをみせてくれるのか。一昨年、昨年と不可能に近い状況の中で素晴らしい走りをみせてくれた琢磨だけに、今から期待したいところだ。




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