ルイス・ハミルトンは、2年目のF1シーズンに向けての準備は万端であり、新たなシーズンの幕開けを勝利で飾りたいと意気込んでいる。
ハミルトンは、デビューシーズンでその能力を開花させ、カナダで初勝利を飾ると、年間4勝を上げ、わずか1ポイント差でキミ・ライコネンに破れ、ドライバーズタイトルを逃している。
F1で1年の経験を得た現在、ハミルトンは2008年シーズンに向けて、昨年以上のモチベーションを持っており、その目標を昨年の成績を上回り、1996年のデイモン・ヒル以来のイギリス人世界チャンピオンとなることに置いている。
「チームも僕自身も、目標はできる限り多くのレースに勝つこと。僕自身のパフォーマンスも去年より良いものとしたいし、全レースで完走を果たし、チームがコンストラクターズ選手権を獲得できるようにしたい」とハミルトン。
「僕のモチベーションは昨年よりかなり高くなっているよ。でも意味合いが少し違うかな。去年は自分ではどうにもならないことがあったし、感情的にもエキサイトしていた部分があった。それに何が起こるのかというのは分かっておらず、ひたすら暗闇に向かって突き進んでいるようなものだったんだ」
「でも今は何が起こるかを知っているし、どういう準備をしたらいいかも分かっている。だから今はエネルギーを蓄えているところなんだ。僕が普段よりおとなしいとかそんな風に見えているかもしれない。でもそれは最初のレースに向けてエネルギーをセーブしているからなんだ。今はレースが待ち遠しいよ」
またハミルトンは、ニューマシン、MP4-23に関してポジティブな手ごたえを感じており、メルボルンでは速さを見せられるだろうと語り、シーズン開幕戦では勝利を目指して走りたいと意気込みを見せる。
「(新車に関しては)すごくポジティブに感じている」とハミルトン。
「かなり大きな進化を果たしたと思うし、信頼性も格段に良くなっている。昨年の車よりかなり強力になっているよ。トラクション・コントロールなどのデバイスが廃止になったけど、ある部分においてはほとんど変わりはない。最初のグランプリまでに僕らはかなりの距離を走ってきたし、他のチームと十分に戦えるだけの力があると自信を持って言える」
「僕らは車に対してトータルな信頼を寄せてその場に行く必要があるが、僕は実際信頼しているし、本当に良いシーズンのスタートを切る必要がある。できる限りベストなスタートにしたいんだ。だから僕は開幕レースで勝利することを目標において臨むつもりだ。僕らは皆、それを実現するために懸命にやるよ」