ニコ・ロズベルグが、今年のウイリアムズはフェラーリとマクラーレンにチャレンジできる、F1ビッグ2に次ぐマシンを準備するのではという予想を否定し、コンストラクターズ選手権での4位を目標にしていると語った。
ロズベルグは、アウト・モーター・ウント・シュポルト紙に対し、ウイリアムズは2008年に表彰台を狙えるだろうという見方を否定して、次のように語った。「コンストラクターズ選手権で4位になれれば上出来だと思う。2〜3回、とても優れた成績が収められれば嬉しいね。でも、僕たちが表彰台に上るには運が必要だ。少なくとも、フェラーリとマクラーレンが1台ずついなくならなければならない。それからBMWザウバーの2台のこともある。表彰台に上れればいいが、運が本当に必要だ」
F1で2年を過ごし、最高位が4位のロズベルグは、レースでトップ争いをするという夢を見る代わりに、ウイリアムズのライバルである中位チームの中の2チームに勝つことを今年の目標に考えている。
「(中位は)接戦だろうね。僕たちはレッドブルとルノー、そして、できればBMWザウバーを相手に戦えればと思っている。でも、トヨタやトロロッソにも注意しなくてはならないかもしれない。これぐらいの方が、あまりにも楽観的になって、去年みたいに気づいたらグリッドの12番目の位置にいたなどということになるよりいいと思う」
ここ2年で、先輩格のマーク・ウエーバーとアレックス・ブルツがそれぞれチームを去り、ロズベルグは、まだたった1戦しかF1出場経験がないルーキーの中嶋一貴とコンビを組んでウイリアムズを引っ張っていくことになる。F1でわずか2シーズンを過ごした後、チームの牽引者となるのは妙な話だと考えているロズベルグであるが、ウイリアムズの復活に向けて自分に与えられた役割を続けていくことを楽しみにしている。
「今のポジションはちょっと狂ってるよ。でも、前進するためにとても重要だということはわかっている。僕はかなり成長した。テクニック面でもかなり上達した。だから楽しいが、上達したということは、チームがとるべき方向性に影響を与えられるという意味もある。去年はアレックスがチームの前進をサポートした。僕もその役割を担ったと思うし、チームはわかってくれていると思う。アレックスは大いに参考にできたので、とても助かった」