資金難に関するうわさが絶えないスーパーアグリF1チームは、FIA会長マックス・モズレーから、シーズンが終わるまで存続しているかどうか分からないとの主旨の発言までされているものの、鈴木亜久里代表は、チームが姿を消すことはないと断言した。
スーパーアグリF1が、今後のF1活動を安定させてチームとしての力をつけていくために、スポンサー探しを行っているのは紛れもない事実であり、亜久里代表は、現在話し合いを進めているところであり、F1での3シーズン目を迎えられると確信しているという。
しかし一方で、亜久里代表は、詳しいことは明かさないながらも、スポンサーとして交渉している相手は、これまでうわさをしてきた人々が想像する企業とは異なるともほのめかしている。
BBCは亜久里代表の言葉を次のように伝えた。
「あらゆるレベルにおいて、解決すべきことがたくさんある。しかし我々は大丈夫だ。姿を消すことはないよ」
「これまでうわさに上ってはいない企業数社と話し合いを行っている。いくつかうわさされた企業があるが、そのいずれとも契約を交わすことはないと思う。彼らとは話し合いを行ったが、いろいろな問題が持ち上がってしまった」
先日ロシア企業からの資金提供のうわさも浮上したが、これまで最も大きく報じられてきたのは、GP2チームオーナー、エイドリアン・カンポス氏のビジネスパートナーであるスペインの富豪、アレハンドロ・アガグ氏や、インドの大企業、スパイス・エナジーの存在だ。スパイス・エナジーは、佐藤琢磨のパートナーとしてナレイン・カーティケヤンを起用することを、資金提供の条件としていると言われている。
だが亜久里代表は、2008年も、昨年のコンビネーションであり、エンジンパートナーのホンダの希望でもある、佐藤とアンソニー・デイビッドソンのラインナップを継続したいとの考えを表している。
チームは先週、2008年型マシンSA08がFIAのクラッシュテストに合格したことを明らかにした。このマシンの公式発表会は2月19日に行われ、その後のテストでシェイクダウンされる予定だ。マシンのことについてはほとんど明らかにされていないが、SA07のアップグレードバージョンだと見られている。ホンダRA106をベースとしたSA07によって、2007年のスーパーアグリは毎回のようにエンジンパートナーのホンダを出し抜くことができた。