インド人ドライバー、ナレイン・カーティケヤンはまだF1チームへの復帰を狙っていると語っている。レースドライバーは無理でも、少なくともサードドライバーのチャンスは手に入れたいと語る。
30歳のカーティケヤンは、2005年にジョーダンからレースドライバーとして1シーズンを送っている。その際にはF1初のインド出身のドライバーという事で話題になった。その後、2006年と2007年は、ウイリアムズでテストドライバーの任に就いていた。
カーティケヤンは現在、インドを代表してA1グランプリに参戦。先日、中国のズーハイで行なわれたこの“国別対抗”シリーズで初勝利を収めている。この結果によって彼は、まだF1で十分仕事ができると自負している。
「僕はテストをしてきただけだったから、時間は充分あった。だからレースを続けるチャレンジが欲しかったんだ」カーティケヤンはそうロイターに語っている。
「今回のA1GPでの勝利は非常に重要だ。これで僕を批判した人たちを黙らせることができるからね。F1はまだ世界の終わりを迎えたわけではないし、僕にはまだ時間がある。F1でのドライバー人事はまだ終わっていない。まだ時間はある。意外と早く物事が決まるかもしれない。A1GPは僕にって後退ではなく、ちょっと脇へそれただけ。可能な限り懸命にレースをして、最善の結果を出せるようにトライしたい」
カーティケヤンは、自分の年齢がF1でシートを得るための妨げになっているとは感じていない。だがルイス・ハミルトン、ヘイキ・コバライネン、そしてネルソン・ピケらのように、F1でチャンスを得ている多くのドライバーが若いことは確かである。
「33歳を超えてもF1で活躍しているドライバーはたくさんいるよ」とカーティケヤン。
「年齢を理由にするのは馬鹿馬鹿しいと思う。もっとも37とか38になれば話は別だけどね。年齢が妨げになっているなんてのは、人が勝手に言っているだけのことさ」
ビジャイ・マリアがスパイカーF1チームを買収し、現在F1参戦チームの中にはインド人が所有するチームが存在する。同チームは多くのドライバーをテストしているが、カーティケヤンはその中に含まれていない。