ルイス・ハミルトンが、日本GPでセーフティーカーの後ろで見せたドライビングについて審議対象となったことを受けて、FIAがF1タイトルを没収する気でいるのではないかという懸念を表明した。
ハミルトンは現在、FIAから制裁の可能性を告げられている。発端は、富士で2度目のセーフティーカー導入時に、ハミルトンがどのようなドライビングを行ったのか、国際映像には写っていなかった場面がインターネット上に動画で掲載されたことからだ。
動画はファンが携帯電話で撮ったものだが、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェーバーがハミルトンのすぐ後ろで起こしたアクシデントが写っている。アクシデントについて、ベッテルもウェーバーもともにハミルトンを批判している。
パドックでは、もしもFIAがハミルトンにペナルティを科せば、彼は日本GPで獲得した10ポイントを失うとともに、中国GPへの出場停止の可能性があると見られている。残り2レースとなって、このペナルティはハミルトンにとって相当アンラッキーなことだ。
「日本で素晴らしい週末を過ごした。僕はミスを犯さなかったし、他のドライバーを危険な目にもあわさなかった。でも、中国へやってくると突然、罰が与えらるかもしれないことになっている。F1にとって本当に恥ずかしいことではと思っている」
「F1はとてもフェアな競技だと考えられている。だから僕は今年、F1にチャレンジした。ただ、フェアであるという点だけでね。でも、今年、僕が悪人みたいに見える奇妙な状況に何度か出くわした。そして今回、僕が悪人に見えるということで、ペナルティが科せられるようだ。こんなことが続けば、F1は僕が本当にいたいところではないね」
ハミルトンのペナルティについて、マクラーレンチームはコメントを行っていないが、統括団体のFIAに今回の件を提訴すると見られている。