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ガスコイン「スパイカーは上り調子」

2007年10月5日

 スパイカーF1のチーフ・テクニカルオフィサー、マイク・ガスコインによれば、スパイカーは間違いなく上り調子であり、他チームは2008年には警戒した方がいい、ということだ。

 スパイカーは、先月のイタリアGPで新しいBスペックのマシンを導入し、それ以来エイドリアン・スーティルも山本左近も、はるかに戦闘力を増している。

 実際、日本GPでは、トロロッソのビタントニオ・リウッツィがレース後にペナルティを科されたため、スーティルが8位に繰り上がり、まだ暫定ながらチームの初ポイントを獲得した。トロロッソはこの判定に対して控訴している。

「日本でのリザルトは非常に満足のいくもので、チームとしての期待をはるかに上回っていた」とガスコインは語った。

「私たちは新車を導入した。このマシンでは100%の完走を記録しているし、私たちよりはるかに予算の多い他のチームとレースをしてきたんだ」

「ポイント獲得は、私たちの望んでいた最高の結果で、チーム全体にとってまさに報いとなるものだ。私たちはグリッド後方にいるチームだが、作業量はトップチームと全く変わらない。だから、このポイントを獲れたことがとても嬉しいし、関わっている全員を心から誇りに思う」

 Bスペックのマシンについて、さらに尋ねられたガスコインは、そのパフォーマンスが“非常に有望”だと付け加えた。


「私たちはBスペックのマシンで、これで2回素晴らしいレースができたし、6出走中6回の完走もなしとげている。チームはいい仕事をしているよ」と彼は続けた。

「はるかに豊富なリソースを持つチームでも、これほどの成功を収めてはいなかったり、導入した新たな改良によって、これほど前進できてはいなかったりする。だから日本でのこのリザルトは、チームにとって非常に素晴らしいものだよ」

「今や私たちは風洞を稼働させているし、来季までまだ6カ月あるのだから、ほかの連中は警戒する必要があるだろうね」

 同チームが、今季残りの中国とブラジルでどこまでやれるかについては、ガスコインは、さらなるポイント獲得もありえないことではないと考えている。

「中国でのマシンは、日本でレースしたのと同じスペックになる。私たちは金曜日とレースでとてもコンペティティブだったので、今度のグランプリでも引き続きの好調を期待している」

「複雑なコンディションになれば、私たちは正しい作戦をとれるということをすでに証明した。そして、もしまた同じことが起これば、さらにポイントを獲って、選手権での順位を上げることもできるかもしれない。日曜日には、また熱帯性の豪雨になる可能性があり、そうなればひどいウエット状態になるだろう。私たちはもちろん、それを活かすことを目指すよ」と彼は話を締めくくった。




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