日本GP終了後、スクーデリア・トロロッソ(STR)のビタントニオ・リウッツィにペナルティが言い渡され、リウッツィとチームは貴重なポイントを失ったが、これに対し同チームは控訴することを明らかにした。
富士スピードウェイでの日本GPで、リウッツィのチームメイトであるセバスチャン・ベッテルと姉妹チーム、レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーが接触して共に表彰台のチャンスをふいにしているため、STRにとっては、リウッツィがラップ遅れのスタートから奮闘し8位に入ったことがせめてもの救いとなった。
しかし、ライバルチームのスパイカーが、終盤のイエローフラッグ中にリウッツィがスパイカーのエイドリアン・スーティルを追い越したと抗議、スチュワードも遅ればせながらこれに同意したため、リウッツィにタイムペナルティが科され、スーティルと最終順位が入れ替わる結果となってしまった。
トロロッソはレース翌日の月曜日に短いコメントを出し、日本GPのリザルトに疑問を呈し、この裁定について控訴するつもりであることを明らかにした。
しかし、ウエーバーとの事故によりベッテルに科されたペナルティについては控訴しないようだ。ベッテルはセーフティカー先導時にウエーバーのマシンにぶつかったアクシデントにより、次戦グリッド10番手降格のペナルティを科された。
「“これ以上悪くなりようがない”という表現を思いついた人間は、トロロッソのことを考えていなかったのは間違いない」と、声明には書かれている。
「セバスチャン・ベッテルが表彰台フィニッシュが視野に入ってきた時にクラッシュしてリタイアとなり、チームとしてはトニオ・リウッツィが8位フィニッシュしてくれ、それにより今シーズン、チームにとって初となるポイントを獲得してくれたという事実がせめてもの慰めになるだろうと思っていた」
「しかしスチュワードは、イエローフラッグ時に追い越しをしたとしてトニオに25秒のペナルティを科し、これによって彼は8位の座を失い、よってポイントも取り上げられてしまった」
「その上セバスチャンは、セーフティカー出動時のマーク・ウエーバーとの事故により、今週末の中国GPでグリッドを10番手降格されることになってしまった」
「今回のことは、トンネルの終わりに光が見えたと思ったら、実は対抗列車だったというような話だ」