フェルナンド・アロンソが、マクラーレンに対して親愛の情を示しているかのように見える一方、アロンソのチームメイト、ルイス・ハミルトンは、今年の終わりにはアロンソにチームを離れてもらいたいとイギリス紙に語り、アロンソに対する敵意を隠そうとせず、チームに波乱を起こしている。
アロンソは今週初めの記者会見において、来季もマクラーレンに残留することに何の問題もないと語っているが、その発言は、世界タイトルに向けての戦いの中で、チーム内での立場を維持しようという策略に過ぎないのではないかというのが大方の見方である。だがハミルトンは、2人の関係は、すでに受け入れがたいところまでに発展しているということを隠さない。
「僕らがチームメイトとしての関係を持続できるとは思わないね」ハミルトンはイギリスメディアに対してそう語っている。
「もちろんチームが彼を留めようと思えばできるけど、僕もチームが僕を必要としてくれる限りは長くここに留まりたいと思っている。誰か他に入ってくるのかどうかは僕にはわからないけど、フェルナンドはフェラーリで、そして僕はマクラーレンで、という図式の方がずっといいと思うよ」
ハミルトンは、ベルギーGPのトラックでのアロンソとの衝突以来、ますます歯に衣着せぬ発言をするようになった。パドックの多くは、彼は発言を控え、タイトル獲りに専念すべきと忠告するが、現在ポイントリーダーのハミルトンは、チーム内での緊張感を高める一方だ。
アロンソは、マクラーレンと2年契約を結んでいるものの、チーム内の不穏から、彼はチームを離れ、来季はハミルトンが語っていたフェラーリではなくルノーに移籍するのではないかとの憶測が飛んでいる。
「今シーズン走ってみて僕の気持ちがはっきりわかった。僕がどこにいたいのか、僕のキャリアをどこで過ごすべきか、それはここだとね」とハミルトンは語る。
「僕はこのチームにいられて本当にハッピーだし、心地よさを感じている。チームが僕を必要とする限り僕はここにいたい。他に行く理由はまったく無いよ」