トヨタの山科忠TMG会長兼チーム代表は、来シーズンのドライバーの決定は、フェルナンド・アロンソがマクラーレンを離脱するかどうかとはまったく無関係と主張したものの、ラインナップがいつ確定するかに関しては明言を避けた。
金曜日に行われた日本GPでの記者会見において、山科は、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーの将来に関しての決定はまだ下されていないと語った。だが、トヨタが2人を起用するのは今季限りだろうとの憶測が流れている。
「今の時点では、チームからはその件に関して何も言うなと言われているのでね」と山科は冗談めかして答えている。
「今のところ何も決まってはいないよ。もちろん私には考えがあるし、チームの他のメンバーにも考えがあるので、最終的にはそれらが融合しなければならない。例えば、日本のジャーナリストたちは、中島一貴あるいは他の日本人ドライバーを起用するのかどうか執拗に尋ねるが、私はそれについても考えてはいる。もちろんラルフも候補者の一人であるが、私はあらゆる可能性について考えなければならない」
ドライバー市場に与えるアロンソの影響に関して問われ、山科はその意を誤解しながらも、アロンソがトヨタを考慮するかどうかについてはまったくわからないと答えている。
「フェルナンド・アロンソがトヨタに来るかどうかについては私はまったくわからない」と山科は語った。
「もし彼がそれを望んだ場合には、私はそれについて考えなければならない。我々は、我々のチームのことだけを考えなければならない。しかし、もしトヨタがその過程に関わるのであれば、我々は関わることにやぶさかではない。だが我々は蚊帳の外だろう。なぜならば今のクルマのパフォーマンスはあまり良いものではないからだ。いずれにしても、我々はまず、我々自身のことを考えなければならない」
また山科は、フェリペ・マッサがスパでトヨタのモーターホームを訪れたこと、そして彼が富士を控えて、2008年もフェラーリに留まるとコメントしたことについては、まったく言及しなかった。