前回のスパでこれまでのF1生活で最高ともいえるパフォーマンスを見せたエイドリアン・スーティルは、過去の経験を活かして富士での日本GPに臨もうとしている。
ドイツ出身のスーティルは、昨シーズン、全日本F3に参戦しており、このコースの予備知識がある。コース上での走行が始まる金曜には、その知識を強みとして活かしていきたいという。
「僕はあそこで、F3のレースとテストを何度も経験しているから、僕にとって第2のホームコースみたいなものだよ!」とスーティル。
「あの経験は役に立つだろう。コースのどの部分が重要か、どうマシンをセットアップしたらいいか、得られる利点は何かなど、いろいろ知っているからね」
「このサーキットでのドライビングについて知っているのは、とてもいいことだと思う。ここは簡単じゃないし、特別なコーナーがいくつかあるからね。そのコーナーでは、本当にスムーズに行って、プッシュしないように気をつけないと、遅くなってしまうんだ。この知識がアドバンテージになることを期待している」
スーティルはさらに、富士山の麓の風光明媚なサーキットで、F1マシンでレースをすることについて、興奮していると付け加えた。そして、各チームは、週末に向けて正しいセットアップを得るために、空力的なバランスをうまく取る必要があるだろうと語った。
「F1があそこへ行くのはとてもいいことだと思う」とスーティルは述べた。
「サーキット周辺の地域はとてもいいところだし、サーキットも特別なコースだ。長いストレートがあり、中間と最後の区間はとてもトリッキーだ。正しいバランスを見つけるのはとても難しい。ストレートでは速く走らなくちゃならないけれど、最後の方のコーナーではダウンフォースが必要だからね。全体としては、本当に大好きなコースだ。最終コーナーはとてもいいんだよ。富士山に向かってまっすぐ走っていき、富士山が真ん前に見えるんだ。周囲の環境によって、あのコースは本当に特別なものになっているよ」
「モンツァに似ているとも言える。通常なら、富士はローダウンフォースのコースだけど、間違いなく、何台かはダウンフォースレベルを上げて走ることになるだろう。中間と最終のセクターで、いくらかタイムを稼ごうとしてね。でも、全体としては、スパに似たローダウンフォースのセットアップになるだろう」