スパイカーの山本左近は、母国グランプリである日本GPでファンの前で走るのが本当に楽しみだという。

　山本は、富士スピードウェイの旧コースでも新コースでも走行経験がある。
「富士はすごく面白いサーキットだ。非常に高速のストレートがある一方で、かなりテクニカルな部分もある。特にセクター3がそうだ。ドライバーにとっては面白いコースだが、エンジニアはいい妥協点を見つけることが求められる。最後のパートはおそらくドライバーにとっては最高だ。低速ではあるが、走っていて楽しい。ここの部分では、ドライバーの力で出来の良し悪しを決められるんだ」
「ここの旧コースで初めてレースをしたのは、2001年F3時代のことだ。好調だったが、クラッシュしてしまった。新サーキットでは2005年に初めてGTでレースをした。旧コースの方がスリップストリームを使って楽に抜くことができた。でも、よりトリッキーでありより危険だったと思う。新コースの方が安全性が高められたよ。それでもロングストレートは健在だけどね」

　ホームグランプリを前にした山本は、心境を次のように語っている。
「去年、スーパーアグリにいた時、とてもたくさんの日本のファンが応援してくれて、本当に驚いた。ファンの応援からパワーをもらったよ。だから彼らの前でまた走ることができるのを心待ちにしている。家族や友達も来てくれると思うので、楽しみだ」

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