ルイス・ハミルトンは、来週末の日本で、できる限り多くのポイントを稼ぐ必要があると認識している。
ハミルトンは、ドライバーズ選手権における彼のリードが最近徐々に縮められており、マクラーレン・メルセデスのチームメイト、フェルナンド・アロンソとの差はわずか2ポイントとなっていることを理解している。リードを増やすため、あるいは最低限でも維持するために、ハミルトンは、富士でよい結果を残すことが必要であると感じている。
「今、チャンピオン争いは非常に接近した戦いになっている。だから富士ではできるだけ多くのポイントを獲得しなければならない」2007年FIAフォーミュラ・ワン世界選手権の第15ラウンドを目前にしてハミルトンはそう語る。
「もちろん勝つことができれば理想的だ。日本はお気に入りの国のひとつだし、ファンはとても熱心だ。彼らの前で勝つことができれば素晴らしいだろうね」
ただ富士スピードウェイへの遠征旅行は、ハミルトンにとって優位に働く可能性がある。というのも、フォーミュラ・ワンへのカレンダーに30年ぶりに復帰するそのトラックは、どのドライバーにとってもまったく経験の無い場所であるからだ。
「まだ富士スピードウェイを見たことさえないんだけど、レースをするのに素晴らしい場所だろうとは思うよ」今年、初のF1フル参戦を果たしているハミルトンはそう語る。
「オーバーテイクをするチャンスが何度かあるだろうと思っている。というのも本当に長いホームストレートがあるからね」
「とはいえ、実際のところどうなのかはその時になるまでわからないよ。今の時点でははっきりしたイメージはまったく無いんだから」
ハミルトンは富士を楽しみにしている一方、これまでずっと日本GPの舞台であった鈴鹿でないことに少しばかりがっかりしている様子だ。
だがいずれは彼も鈴鹿でレースをすることになるだろう。2009年からは富士と鈴鹿で交互に開催されることになっている。だが今は富士はハミルトンにとって良い知らせとなるかもしれない。
「富士についての感じを初めて聞かれた時のことを言わなくちゃね。その時は鈴鹿でレースができないってことに少しがっかりしたんだ。だってそこがどんなに素晴らしいかって皆が言ってたからね」
「でも今シーズンは、新しいトラックに行ってその場所について学ぶことを本当に楽しんできたんだ。少し違う種類のチャレンジが楽しめるから富士に行くのは楽しみにしているよ。誰もが同じ船に乗ることになるんだし、かなりエキサイティングになるんじゃないかな」