フェルナンド・アロンソが、2008年にフェラーリ入りするといううわさがささやかれている。フェラーリが、マクラーレン・メルセデス・チームとの不和がささやかれているアロンソの獲得に乗り出したのだという。
アロンソはマクラーレンにおいて不満の募るシーズンを送っている。完全なるナンバー1ドライバーとしての地位を与えられず、ルーキーのチームメイト、ルイス・ハミルトンに選手権トップに立たれてしまい、彼とタイトルを争わなければならない状況にあるのだ。
ハンガリーGPではロン・デニスと口論になり、その後、スパイ疑惑に関する一件もあり、この数週間でアロンソとチームとの関係はさらに冷え込んでいる。ブダペストでの激しい“話し合い”以来、アロンソとデニスは口を聞かない状態が続いているとも言われている。
こうしたことから、ここ最近は、アロンソは、現在マクラーレンとの契約を残しながらも、ルノーに戻るのではないかと推測されていた。アロンソのマネージャーやトレーナーをはじめ近しい関係者たちが土曜、ルノーF1チームの上層部およびフラビオ・ブリアトーレ自身と話し合いを持っている。
しかし、パドックの最近のうわさによると、フェラーリもアロンソ獲得に動き出したという。
つまり、フェリペ・マッサの代わりにアロンソが加入し、キミ・ライコネンと共に最強のラインナップを確立するというのだ。ただし、チームメイトがライコネンでは、アロンソに完全なるナンバー1ステイタスが与えられることはなさそうなため、アロンソ獲得において、その点ではルノーが有利かもしれない。
アロンソがマクラーレンとの契約から解かれる場合には、違約金を払う必要が出てくるだろう。マクラーレンはスパイ事件に関し、1億ドルという異例の額の罰金を科せられており、アロンソからの違約金は多少は役に立つかもしれない。
こうしたうわさの一方で、ジャン・トッドとロン・デニスの両者がそれぞれチームを離脱するといううわさもささやかれている。
F1内部関係者によると、トッドはかつてほど評判が高くなく、前テクニカルディレクターのロス・ブラウンが彼の後を継ぐことになるという。また、メルセデスは、一連のスパイ騒動に不快感を感じており、デニスの離脱を望んでいるのだと言われている。
どこまでが本当でどこまでがただのうわさなのか、今後に注目していきたい。