バーニー・エクレストンは、木曜にパリでスパイ事件が討議された際に、マクラーレンが今年のF1世界選手権から除外されないように戦った、と語っている。
BBCスポーツに対して、エクレストンが明かしたところによれば、マクラーレンのチーム内でフェラーリからの漏洩情報が最初の予想より広範囲で議論されていたことを示す新証拠が示されたために、マクラーレンは2007年と2008年の選手権から危うく除外されるところだったという。
マクラーレンは結局、全コンストラクターズポイントを剥奪され(ドライバーのルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソのドライバーズポイントは維持)、1億ドルの罰金を課されたものの、今季レースを続けることは許された。
「マクラーレンはもう少しで追放されるところだった。それは本当に起こりえたことだ」とエクレストンは述べた。
「私たちの数名が戦って、代わりに罰金を課すように主張したのだ」
「もうひとつの選択肢はもっと悪く、2年間にわたって選手権から除外されるというものだった。みんなが言っているよりも、ずっと可能性は高かったし、そうなっていれば本当によくないニュースだったろう。マクラーレンは、参戦続行を許されたとしても、罰金を課されたが、それよりもっと大きな損失を受けていたかもしれなかったのだ」
エクレストンがさらに明かしたところでは、罰金を課すという決定が下る前に会合を退席したとある人物が、マクラーレンが選手権から除外されたという間違った情報を流し、それがメディアの一部での間違った報道の原因となったということだ。
しかしながら、今回は救済されたものの、将来問題が起これば、最も厳しい罰が下るだろうと、F1の商業権を握るエクレストンは語った。
「F1は今や、かつてよりもオープンなものになっている。いかなるチームであっても、ほかのどこかを助けているとすれば、脅威はまちがいなく存在しているからだ」と彼は説明した。
「もしマクラーレンよりも小さなチームだったら、何のためらいもなく追放されるだろう」