FIA会長、マックス・モズレーは、スパイ行為に関するマクラーレンへの処罰は過分だとの批判に対して反論、むしろペナルティは十分なものではないと主張した。

　モズレーは、スパ・フランコルシャンにおいて記者団に対し、マクラーレンがライバルのフェラーリの極秘データを使用して有罪判決が下された件に関して、世界モータースポーツ評議会はマクラーレンに対してもっと厳しい裁定が下されるべきだったと語った。

「かなり軽いペナルティだ。もっとも不公平だとか、不釣合いだと言うことは適当ではないがね」ロイターの報道の中でモズレーはそう答えている。
「“2007年の選手権を汚し、2008年の選手権に関しても間違いなく影響を与えたのだから、F1に留まりたいのであれば2009年まで選手権から遠ざかるべき”と我々が簡単に言わなかったことは、彼らにとってかなり幸運だったと言わざるを得ない」

「将来、歴史を振り返ったときに、今回のことを我々は、やり過ぎではなく、やらな過ぎ、と責められるだろうね」とモズレー。

　今回の罰金の使用方法についてモズレーは、1億ドルの半分は、他チームに分売され、残りは、FIAが若手ドライバー奨励のために使用する計画となっていると語った。

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