ナイジェル・ステップニーは、モナコGP前にフェラーリのマシンに対し妨害行為を行ったとして訴訟を起こされているが、担当検事が彼にはこれに関与した疑惑があるとの発言を行った。

　元フェラーリのエンジニアであるステップニーは、スパイ疑惑事件の渦中の人物で、ライバルチーム、マクラーレンに、マイク・コフランを通してフェラーリの知的所有権を漏洩したとされている。さらにフェラーリは、モナコの週末を前にマシンの燃料タンクから見つかった“謎の白い粉”に関しても、ステップニーに対して法的措置をとっている。

　後に同じような粉がステップニーのポケットから発見されたが、彼自身はワナにはめられたのだと主張している。しかしモデナの検事、ジュゼッペ・ティビスはステップニーに不利な状況であるとコメントした。

「宣誓供述により、ガソリンを汚染した粉を扱ったのはステップニーであるという疑惑は確実に存在する」と彼はロイターに対しコメントしている。

　8月の休暇時期が終わり、訴訟手続きが再開され、近いうちにステップニーは自らの主張をする機会を与えられることになる。

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