今週末、F1はイタリア モンツァに赴く。BMWザウバーのロバート・クビカは、これまでのキャリアで一番の結果を残したそのサーキットを再び走ることを楽しみにしている。
昨シーズンの同GPは、ミハエル・シューマッハーがシーズン終了後の引退を発表したため、いくぶん暗い雰囲気が漂ってしまったが、それでもクビカは、F1デビュー後わずか3レース目の同GPで表彰台フィニッシュを遂げ、周囲をあっといわせた。
昨年、BMWはシーズン半ばにしてジャック・ビルヌーブに代え、クビカを起用、2007年のシートもほぼ確約した。昨季のイタリアGPでの表彰台は、そのBMWの期待に応えた形となったが、ポーランド出身初のF1ドライバーとなったクビカは、今のところ今シーズンはまだ表彰台に上ってはいない。とはいえ、今季残すところわずか5レースとなった現時点において、クビカはドライバーズ選手権において6位という好位置に就けている。
当然のことながら、クビカは再びそのサーキットを走れることを楽しみにしている。それはサーキットの相性のみならず、BMWが彼とチームメイトのニック・ハイドフェルドに、去年よりも強力なパッケージを与えているからである。
「前回のモンツァはうまく走れたし、また今シーズンも一番ダウンフォースの低いこのサーキットで走れるのをすごく楽しみにしているんだ。2006年にはこの場所で、フォーミュラ・ワンで僕にとって初めての表彰台に上れたので、ここで2回目の表彰台を目指したいと思っている。チームが、昨年と同じようなパフォーマンスを発揮するのは可能だと思うよ」
またモンツァは、クビカにとって親しみのある場所である。彼の国籍はイタリアではないものの、イタリアで多くのレースキャリアを積んできており、イタリア人同様に考えられている。
「僕は長い間イタリアに住んでいたし、かなりテストもやったからモンツァのことはよく知っているんだ。でも実際にそのサーキットであれほどいいレースができたのは2006年が初めてのことだった」
「僕はイタリアが大好きだ。いつも本当に素晴らしい人たちに囲まれて仕事をしていたからね。カート、フォーミュラ・ルノー、そしてフォーミュラ3でのレースもイタリアのチームでやっていた。どれも素晴らしい思い出だけど、特にカートをやってたときは本当にいい思い出になっているんだ」