インドのビジネスマン、ビジャイ・マルヤがスパイカーチームを買収するとの報道が流れている。

　CNBC-TV18が報じたところによると、情報筋は、財政面で苦境に陥っているスパイカーチームはすでにマルヤとの買収契約を承認しており、契約締結は間もなくであると語ったという。
　チームの歴史は波乱に満ちており、エディー・ジョーダンから、ロシアのアレックス・シュナイダーのミッドランド・グループに受け継がれ、その後、スパイカーに売却。しかし自動車メーカーである同社は財政的な問題を抱えており、いまだにミッドランドへの支払いの一部、1500万ドルが未払いだといい、シュナイダーから、チームを一時的に買い戻すなど、救済措置をとる用意もあると示唆する発言も出ていた。しかし結局はマルヤが買収することになったようだ。

　マルヤはキングフィッシャー・エアラインズおよびユナイテッド・ブルワリーズ・グループを所有しており、その多数のブランドのひとつをチーム名に採用することになるかもしれない。ただ、チームの暫定CEOだったミシェル・モルが代表を務め、クルーの大半が引き続きチームにとどまるものと予想される。キングフィッシャー・ブランドはライバルチームのトヨタをスポンサードしており、この契約は今後も継続されるだろう。

　この契約が締結されれば、マルヤはインド人初のF1チームオーナーとなり、ナレイン・カーティケヤンのF1復帰と、将来のインドGP開催への道筋ともなりそうだ。
　マルヤはトルコGPの際にこうコメントしている。
「私は、不可能なことは何もないと考えている」とマルヤ。
「インドへのF1招致のためには、インドの企業がF1に関与することが不可欠だ。今のところは、どんな形であれ、発表する予定はないがね」

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