スーパーアグリF1チームのスポーティング・ディレクター、グラハム・テイラーは、チームはトロロッソ、スパイカー、そしてホンダを抑えて、コンストラクターズ選手権の8位の座を獲得することが出来ると信じていると語った。
今季、現時点においてスーパーアグリはチームのF1初ポイントとなるスペインでの佐藤琢磨の8位フィニッシュ、そして1カ月前のカナダGPにおける6位入賞によって、4ポイントを獲得している。
実際のところ、ホンダのBチームであるスーパーアグリは、兄貴分にあたるホンダを上回るパフォーマンスを何度となく示している。それは週末のレースに限った話ではない。
例えばトルコGPではアンソニー・デイビッドソンは予選においてQ3への進出は逃したものの11位に入る一方、ホンダの両ドライバー、ルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンはそれぞれ14位と15位という結果に終わり、さらにその後、エンジンに問題が生じて交換を余儀なくされ、最後尾スタートとなった。
そういった点からも、テイラーはチームがいまだにポイントを獲得できていないSTRやスパイカーのみならず、ホンダをも抑えることができるだろうと考えている。
「今の数字からいっても(8位を確保することは)可能だろうと思うし、チーム全員がそう願っている」来週末のイタリアGPを目前にしてテイラーはそう語る。
「今のF1においては、総合的な信頼性が必要不可欠だ。ちょうどトルコにおいて多くの車が完走を果たしたように、どのチームもそれに関して全力を注いでいる。そのために、相当な努力を払わなければ、我々レベルのチームはめったにポイントは獲得できない。だが、我々はまだ若いチームであるので、常に開発努力は続けているし、さらに速さを求めていくつもりだ」
F1でわずかに2年目となる現在のスーパーアグリF1チームにおける雰囲気に関して、テイラーは非常に士気は上がっていると答えている。
「ご存知の通り、チーム内の雰囲気は非常に素晴らしいよ。我々は今年の成功を非常に喜んでいる。だが、我々はまだまだ常に何かを学んでいる最中だ」とテイラー。
「スーパーアグリF1チームは、どのイベントに対しても全身全霊を込めて臨んでいる。確かに昨年ほどの猛烈さは無いものの、それでも我々は楽しみを与えていると思う。アンソニーは今、レースの週末においてこれまでより素晴らしいパフォーマンスを発揮しているし、琢磨はチームをひとつにまとめてくれているばかりでなく、チームにいい雰囲気を作り出してくれている素晴らしいドライバーだ」