相変わらず浮き沈みの激しいシーズンを送っているレッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーとデイビッド・クルサードは、ハンガリーで惜しくもポイント獲得を逃した。しかし、今週末イスタンブールで行われるレースで、チームはニュルブルクリンクで見せた好調を取り戻したいと考えている。
レッドブルは、トルコGPに向けてハードワークを続けており、テスト禁止期間中であるにもかかわらず、信頼性を確認するためにマシンの走行テストまで行ってきた。
「他チームの多くとは異なり、私たちはこの夏休みの間にもマシンを走らせた。イスタンブールへクルマを送る前に、エアロテストとシェイクダウンを行ったからだ」と、ルノーエンジン担当のファブリス・ロムは言う。
「そのおかげで、週末に向けていくつかのコンポーネントを調整できたし、レースで私たちのパッケージを最大限に生かせるようになった」
だが、トルコに向けた準備の最中、チームが念頭に置いていたのはイスタンブールパークだけではなく、次の3レースの全てだったという。
「イスタンブール、モンツァ、スパと、エンジンにはとても厳しい3つのレースを考えて準備を進めている」とロム。
「これらのサーキットはそれぞれ違った形でチャレンジングだ。トルコではいくつかの長いストレートがあり、スロットル全開で走る時間が長い。これはいつでも難しいチャレンジになる」
「第二に、このサーキットは細かいダストが多く、適切な対策が取られていないと、エンジンにダストが侵入する可能性がある。最後に、ここは概して気温が非常に高いため、その点を考慮してエンジンをどのように使うかについての計画を立てなければならない。そうしたさまざまな要素が重なって、トルコGPはエンジンチームにとって興味深いチャレンジになるんだ」
「だが、私たちには特に心配な点はない。シーズンのこの段階では、すでにエンジンに関するいろんなデータがあり、信頼性もかなりのレベルまで確認されている。イスタンブールでは、ドライバーは扱いやすくパワフルで信頼性の高いエンジンを望むが、RS27はそうした基準を全て満たしている。今週末は力強いパフォーマンスを示せるはずだし、もちろん私たちもそれを実現するために最大限の努力をするつもりだ」