セバスチャン・ブルデーが、F1での1年目は優勝できないと思うが、チャンプカーからF1にスイッチしなければ「一生後悔しただろう」と語った。

　ニューマン−ハース・ラニガン・レーシングと共に4年連続のチャンプカータイトルを狙うブルデーは来シーズン、ミナルディからチームを受け継いで以来わずか1ポイントしか獲得したことのないトロ・ロッソに移籍するが、チャンプカー同様の走りはできないという事実を受け入れる必要があるだろう。
　しかし、ブルデーは目の前の苦難に対する準備はできており、トロ・ロッソを大きく発展させようという野望をチームとともに抱いている。

　ブルデーはF1公式ウェブサイト『formula1.com』のインタビューに対して次のように答えた。
「すべてのことにチャレンジして、よりよい状況を生み出して生きたいと考えている。F1で何の野望もなければ、F1にいるべきではない。トロ・ロッソも競争力の向上を望んでいる。僕たちは互いに同じ目標を持っている。チャンプカーでは、夢に見ていたことをすべて達成できた。4度目のタイトルが獲れればいいね。F1にはいつも挑戦してみたいと思っていた。トロ・ロッソでその機会を手に入れることができた。チャンスを最大限に活かしたいと思っている」

「2008年のうちに僕が優勝できるなどと考えてはいない。高望み過ぎる。でも、F1にチャレンジしてみなかったら、一生後悔しただろう」

　また、ブルデーは、F1への転向を発表したものの、いまはタイトルを獲ってアメリカのレースを後にすることだけを考えているので、残りシーズンに影響は出ないと語った。
「モチベーションやチャンプカーに対する興味など、すべて以前と同じだ。2007年の始めは大きなチャレンジだった。他のドライバーと同じ装置でも僕たちがタイトルを獲れることを証明する必要があったからね」

「僕たちには大いにチャンスがある。ニューマン−ハース・ラニガン・レーシングのみんなのために、4年連続でタイトルを手にしてアメリカを去っていければ、これほど嬉しいことはないよ！」

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