サッカーリーグ新シーズンスタートを前に、バーニー・エクレストンとルノーのチーム代表フラビオ・ブリアトーレは共に、ロンドンのサッカークラブを買収することに興味を示していると報じられた。
エクレストンがプレミアシップのアーセナルの買収に興味を示しているとの報道が再びなされた。先月のヨーロッパGPの際には、元イギリスチャンピオンである同クラブと話し合いを持っているという、デイリーミラー紙の報道を打ち消そうとしていた。
しかし、その際に“十分安ければ何でも買う”と発言したため、憶測は収まらなかった。ただし、アメリカの資産家、スタン・クロンキ氏も、12%の持ち株を取得して以来、買収の可能性を報じられており、引き続き同クラブに興味を持っているとされている。
タイムズ紙によれば、5人のアーセナルのディレクターたちはロックアウトを決めており、4月まではクラブを買収しようとするいかなる試みに対しても抵抗する意向だといい、エクレストンは買収に着手できるようになる日を待っているとのことだ。
しかしそれでも、エクレストンは同クラブが手に入るなら、確かに興味はあると認めている。
「それを言いだしたのはデイビッド(デイン、元アーセナルのディレクター)だ」とエクレストンは同紙に対して語った。
「アーセナルのディレクターは売却を望まず、1年間のロックアウトを決めている。なので、私たちはそれからどうなるかを見守る必要がある」
「その間に、多くのことが変わる可能性がある。私はまだ非常に興味を持っている。アーセナルを買収できるならそうしたいが、主導権を握りたいのだ」
一方ブリアトーレは、エクレストンよりやや低いところに標的を置いており、チャンピオンシップのクイーンズ・パーク・レンジャーズにアプローチしているという。
イタリアでの報道によると、57歳のブリアトーレは、クラブオーナーのジャンニ・パラディーニと“話し合いを持った”とされているが、まだ“何も調印には至っていない”とのことだ。
パラディーニはここしばらく、クラブへの出資者を求めている。チェアマンが先月、自分と仲間の投資家たちには、クラブをこれ以上運営していく資金がない、と語っていた。現在の損失を埋め合わせると共に、かつての役員会が管理機構から独立するためにできた、1千万英ポンドにのぼるローンや、他の負債の支払いのために資金が必要だということだ。