ハンガリーで、スパイカーからF1復帰を果たす山本左近が、久々のF1マシンでいきなり実戦に臨むのは楽なことではないが、全力を尽くすと語った。

「ブラジルGPを終えた後、スーパーアグリのセカンドドライバーになることを目指した。でも彼らはアンソニー・デイビッドソンを起用することに決めたので、僕はGP2に行った」と山本は木曜に語った。
「最後（にレースをしたの）は去年のブラジルGPだ。アブダビ・フェスティバルでは走ったけどね。テストは全くしていないので、今年F1マシンに乗るのは、ここ（ハンガリー）が初めてということになる」

　山本はこれほど早くF1に復帰できるとは思っていなかったと認めている。
「F1に復帰するためにGP2への参戦を決めたんだ。F1ドライバーへの昇格を目指す上で、最適なシリーズだからね。シーズン序盤はかなり苦労したけれど、中盤以降はセッティングもよくなってきていた。ハンガリーに向けてすごくいいセッティングができると楽しみにしていたところだ」
「そしたら日曜の朝、（ニュルブルクリンクで）GP2決勝を終えた後に、マネージャーから（スパイカー加入の話があることを）聞いたんだ。スパイカーが僕にオファーしてくるなんて思ってもいなかったから、その時はすごくびっくりしたよ」

　山本にとってF8-VIIのドライブは新たな経験となるが、チーム内には見知ったスタッフが何人かいたので助かったという。
「すべてが別世界だから、簡単にはいかないだろう。でもジョーダン・グランプリで走ったことがあるので、何人か知っているスタッフもいて、そのおかげでかなりチームに溶け込みやすかった」
「明日は、3時間を有効に使って、シートを合わせ、マシンについての理解を可能な限り深められるよう頑張るよ」

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