◆セバスチャン・ベッテル(トロロッソ)
Q:トロロッソでドライブすると知ったのはいつ?
SV:今週の始めだよ。話し合いはもうちょっと前から始まっていたけど、100%決まったと僕が知ったのは月曜日だ。そして火曜日に発表されたんだ。そんなに前の話じゃない。
Q:発表はレットブルとBMWの両方からあったが、君は主にどちらのドライバーということになる?
SV:最も重要なのは、僕はずいぶん前から両方のサポートを受けてきたということだ。2005年からBWMの支援を受けてきているし、レッドブルはもっと前からだ。インディではBWMのリザーブドライバーとして、ロバート(・クビカ)の代役を務めた。やはりレースに出たいから、トロロッソでレースすることを選んだんだよ。
Q:残りのシーズンに向けた目標は?
SV:クルマに乗ってもいないから、何かを予想するのは難しいね。明日が初走行となるが、マシンが上位陣ほどの強さを備えていないのは確かだし、やることは多くある。でも、僕はチームにモチベーションをもたらすことができると思うし、この状況を改善できるように全力を尽くし、結果的にいくつかポイントを獲得できればいいね。
Q:ここで走った経験はある?
SV:あるよ。つい2、3週間前にワールドシリーズbyルノーのレースで走った。最後にレースをしたのがここだから、ある意味アドバンテージを持っているとも言えるね。
◆山本左近(スパイカー)
Q:よく戻ってきてくれたね。今年はGP2に出場していたわけだが、状況を説明してくれる?
SY:昨年ブラジルGPを終えてから、僕はスーパーアグリのセカンドドライバーになるべく働きかけをしていた。でも彼らはアンソニー・デイビッドソンの起用を決めたので、僕らはGP2に参戦することにしたんだ。F1に復帰するためにもね。F1ドライバーにステップアップするには一番のシリーズだと思ったからだ。
Q:ここまでのシーズンはどうだった?
SY:シーズン序盤は本当に厳しい状況だった。でも中盤以降はセットアップも改善されてきたし、ここまではまあまあってところだ。ハンガリーに向けていいセットアップを得ようとしていた。
Q:どうしてスパイカーでドライブすることになったの?
SY:日曜の朝、(ニュルブルクリンクでの)GP2のレースを終えたとき、この話をマネージャーから聞いたんだ。そのときは本当に驚いたよ。スパイカーが僕にオファーしてくるなんて想像もしていなかったからね。
Q:F1で最後に走ったのはいつ?
SY:最後に走ったのは、去年のブラジルGPだ。でもアブダビのイベントでも走ったよ。
Q:今年の初めにもテストに参加しているよね?
SY:いや、今年は全くテストに参加していない。今回が今年最初のF1マシンのドライブということになる。
Q:状況は厳しいものになると考えている?
SY:そうだね。全てが変わっているし、簡単にはいかないだろう。でも、日本GPで(ジョーダンを)ドライブしたときに何人かのスタッフと顔見知りになっているので、チームには容易に溶け込めたよ。シートを合わせて、クルマへの理解をできるだけ深めるため、明日の3時間を有効に使うつもりだ。