F1第11戦ハンガリーGPに臨むにあたり、ルノーのエンジニアリング・ディレクター、パット・シモンズは、チームがモナコで見せた強力なパフォーマンスが、ハンガロリンクでの活躍の指標になるだろうと期待している。
モナコは、カレンダー中で唯一ハンガロリンクと共通するハイダウンフォースのコース特性を持っている。同地でジャンカルロ・フィジケラが2台のBMWを楽々と上回る4位でフィニッシュしたことから、チームは今週末のハンガロリンクについても同様の結果を期待している。
前戦ヨーロッパGPでは、2台とも完走を果たした数少ないチームのひとつとなったものの、わずか1ポイントの獲得という不本意な結果に終わっており、今回はチームにとって重要な週末となる。
「私たちは楽観的な気持ちで臨む」とシモンズは語った。
「モナコではハイダウンフォース仕様のマシンが速さを見せたし、それ以降も私たちは更にパフォーマンスを向上させている。ニュルブルクリンクでは、涼しいコンディション下でタイヤをきちんと機能させることに問題があったが、たいてい高温となるハンガリーでは問題にならないだろう」
シモンズはさらに、ニュルブルクリンクでのチームの不調について弁明した。レースでは8位と10位でゴールを迎えたルノーだが、それまでのプラクティスと予選でも苦戦を強いられていた。
「ドイツのファステストラップのタイムシートでは11位と12位だった。だが実際のペースは、その順位よりもはるかに良かったと思う。私たちがライバルたちとは違った作戦を採っていたために、速さが表面に出なかったのかもしれない」
「今週末に向けて、誰もが非常に集中している。そして、前回のレースは不満が残るものだったが、パフォーマンスの一時的な不調に過ぎなかったということを見せつけてやろうと、皆が決意しているよ」