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スパイカー、トルコで投入予定のBスペックは“完全に新車”

2007年7月2日

 フランスGPのプラクティスにおけるクリスチャン・アルバースとエイドリアン・スーティルによる不甲斐ない走りを受けて、スパイカーのチーム代表、コリン・コレスは、今シーズン後半にお披露目予定のBスペックマシンが待ちきれないと語っている。

 両ドライバーによるコースオフのシーンが多々見られるなか、コレスは報道陣に対し、現在のF8-VIIにはセットアップ面で弱点があり、チーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインが設計した現在開発中のマシンを投入するのが待ちきれないと述べている。

「正直言って、今日は最良の日ではなかったし、もちろん私は満足できていない」とコレス。
「隠すことはできない。1台のモノコックは壊れてしまった。あまり良い状況ではないね。この状況を救う唯一の方法は、より良いクルマを得ることだけだ」

 8月後半のトルコGPでBスペックマシンを投入する計画に変わりがないことを認めたコレスは、そのマシンが今シーズン走らせているものとは全くの別物になることを明らかにした。

「メカニカルな面で言えば、完全に新しいクルマとなっている」とコレスは説明している。
「それが2008年型マシンの基礎となる。空力面で言えば、全く新しいコンポーネントが採用されている。エンジンカバー、サイドポッド、フロントウイング、そしてリヤウイングなどは全て一新された。基本的には完全に新しいクルマだ」


 しかしながら、このプログラムの計画と構築には問題点もあるとコレスは言う。イスタンブールでの投入前に、新車をテストする時間がないかもしれないのだ。

「(テストに)間に合うことを願ってはいるが、かなり厳しそうだ」

 また、スパイカーが抗議している“カスタマーカー”問題に関する現在の状況について尋ねられたコレスは、調停手続きが進んでいるため、周知の事実となっている情報以上のことは発言できないと述べた。

「これは法的な問題なので、私は何も言うことができない」とコレス。
 スーパーアグリのSA07のアップデートに関する申し立てを更に行ったとのウワサも流れているが、この件について彼が口を開くことはなかった。またコレスは、調停に関する公聴会の日程が未定であることを認めている。

「知ってのとおり、裁判所が日程を調整している。私は何も言えないよ」




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