F1第8戦フランスGPの最後となるフリー走行が行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンが1分14秒843のトップタイムをマークした。2番手にはフェリペ・マッサ、3番手はキミ・ライコネンのフェラーリ勢が続いた。
土曜日午前11時(現地時間)から行われたフリー走行3回目の天候は晴れ、気温21度、路面温度32度、湿度61%というコンディション。セッションが始まると、マクラーレン、フェラーリ、ホンダ勢を除いたドライバーが次々とコースへと向かうもののインスタレーションラップを行うのみで、全車ピットへ戻っていく。その後セッション序盤はスパイカー、スーパーアグリ、トヨタ、ホンダ、ルノー勢ら15台がタイム計測を行いヘイキ・コバライネンの1分16秒241がトップとなった。
セッション中盤に入るとキミ・ライコネンが好調な走りを見せる。開始22分にまず1分15秒874をマークしコバライネンのタイムを破りトップに立つと、ライコネンはさらに自らのトップタイムを更新していった。続けてそれまでピットで待機していた、フェリペ・マッサがコースイン。マッサが第1セクターでファステストラップをマークする速さを見せながら走行していたその時、急遽赤旗中断。しかしこれはクラッシュなどのトラブルよるものではなく、最終コーナー立ち上がり縁石脇の剥がれた人工芝を修復するためであった。
無事に剥がれた人工芝を切り取って処理し、約7分の中断の後セッションが再開されると、マッサが再び好調な走りで1発目のタイム計測で1分15秒437をマークしてトップに立ち、フェラーリがワンツー。しかし残り6分のところでハミルトンが、1分14秒843のタイムをマークし、マッサからトップの座を奪う。その後マッサも1分14秒台のタイムを出すものの僅か0.063秒ハミルトンには及ばなかった。
フランスGP予選前最後のフリー走行が終了し、トップはハミルトン。以下マッサ、ライコネン、コバライネン、ジャンカルロ・フィジケラ、ロバート・クビカ、ニコ・ロズベルグ、フェルナンド・アロンソ、ヤルノ・トゥルーリ、デイビッド・クルサードというトップ10だった。
フランスGPの予選は、このあと現地時間14時(日本時間21時)から行なわれる。