F1第8戦フランスGPがマニクール・サーキットを舞台に開幕し、フリー走行1回目はフェラーリのキミ・ライコネンが1分15秒382でトップタイムをマークした。2番手にはフェリペ・マッサが続きフェラーリがワンツー。3番手にはフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が続いた。
F1サーカスは北米2連戦を終え再びヨーロッパへ。フランスGP午前10時(現地時間)からのフリー走行1回目の天候は晴れ、気温17度、路面温度27度、湿度74%というコンディション。またカナダGPで大クラッシュを演じ、アメリカGPを欠場したロバート・クビカ(BMWザウバー)はフランスGPから復帰となった。
セッションが始まるとフェラーリとウイリアムズのそれぞれ2台と、クリスチャン・アルバースを除いた計17台がコースイン。各マシンがインスタレーションラップのみの走行でピットに戻る中、唯一コースに残っていたアンソニー・デイビッドソンが開始13分にフルラップの走行を行ない、1分20秒217のタイムをマーク。その後序盤は、スーパーアグリ、トロロッソ、ウイリアムズ、ホンダ、トヨタ勢の10台が走行を重ねていき、ヤルノ・トゥルーリの1分17秒167がトップとなり、2、3番手にはジェンソン・バトンと佐藤琢磨が続いた。
セッション中盤に入って速さを見せたのはキミ・ライコネン。開始31分にコースへ向かうと、3周目に1分17秒003を出してトップに立つと、その5分後にはフェリペ・マッサが2番手につけ、セッション30分過ぎから動き出したフェラーリがワンツーを築く。その後もライコネンはタイムを1分15秒650にまで更新していきセッション中盤トップに立ち、フェラーリ勢のみが1分15秒台をマークしていった。以下ヤルノ・トゥルーリ、フェルナンド・アロンソ、ラルフ・シューマッハー、佐藤琢磨と続くトップ6のオーダーとなり、日本勢も好調な走りを披露していった。
終盤になると今度はマクラーレンが速さを見せ始め、まずアロンソが1分16秒156で3番手につけると、続けてハミルトンも4番手につけ、じわじわとフェラーリとのタイム差を縮めていく。しかしその後セッションに変動はなく静かに進んでいった。再び動き出したのは残り5分を切ってからで、一端ピットへと戻っていた各ドライバーがコースへ向かうと、ニコ・ロズベルグが1分16秒214で4番手に浮上。デイビッド・クルサードも5番手につける走りを見せるものの、ライコネンには約1秒及ばず。対照的にライコネンは自らのトップタイムを1分15分382にまで更新していった。
10時30分チェッカー。トップはライコネン、以下マッサ、アロンソ、ロズベルグ、クルサード、ハミルトン、ニック・ハイドフェルド、アレクサンダー・ブルツ、クビカ、トゥルーリというトップ10だった。
またスーパーアグリの佐藤琢磨とアンソニー・デイビッドソンは最初のフリー走行をそれぞれ、12番手、16番手で終えている。