北米での2連戦が不本意な結果に終わり、マニ-クールでの巻き返しを図るジャンカルロ・フィジケラは、フランスでの母国グランプリを目前に控えたルノーが、いまやBMWに匹敵する速さを手に入れたことを確信しているという。
チームメイトのヘイキ・コバライネンと共に、フィジケラはカナダとアメリカで進歩したペースを見せた。しかし、モントリオールでは失格の処分を受け、インディアナポリスではスピンを喫したためにポイントを獲得できず、遠征レースは彼にとって悲惨な結果となってしまった。
とはいえ、ノーポイントに終わり、結果は完璧にほど遠いものだったにもかかわらず、フィジケラはR27の速さに満足感を募らせているという。
「カナダで走り始めてすぐ、マシンが大きく進歩していることに気付いた。僕らは速くて安定性があり、レースではフェラーリやBMWを相手に戦えると思った――そして実際、その通りになったんだ。その後のインディでも、マシンの調子は良かったよ」
「フィーリングはそれほどポジティブではなかったかもしれないが、いい戦略を持っていたし、予選では易々とトップ10に入れた。それなのに僕はスピンしてしまい、ノーポイントに終わってしまった。あのあとチームには本当に申し訳なく思ったけれど、僕らはポジティブな面を見るべきだ。マシンは良くなってきているし、それはサーキットとファクトリーで皆が頑張ってくれているおかげだよ」
実際、フィジケラはマシンが引き続き進化していくことに自信を持っており、それによってルノーのホームグランプリではBMWのニック・ハイドフェルドとロバート・クビカに戦いを挑めると考えている。
「僕らはもっとポイントを獲らねばならない。それが優先事項だ。それから僕らはBMWとレースをして、彼らを負かす必要がある。選手権での相手は彼らだし、これから毎戦、彼らよりもポイントを獲得できるよう頑張らなくてはならない。簡単にはいかないだろうが、マシンが終始改善されているのは分かっているし、僕らは前進している。この仕事をやってのけるためのモチベーションは十分だ。コースに出て、仕事を始めるのが待ちきれないよ」