F1第7戦アメリカGPが、インディアナポリス・モータースピードウェイを舞台に開幕し、フリー走行1回目はマクラーレンのフェルナンド・アロンソが1分11秒925のトップタイムをマークした。2番手、3番手にはニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)が続いた。
金曜日午前10時(現地時間)から行われた北米2連戦の第2戦、アメリカGPのフリー走行1回目の天候は薄曇り、気温24度、路面温度35度、湿度58%というコンディション。このセッションでは中嶋一貴(ウイリアムズ)がレギュラードライバーのアレクサンダー・ブルツに代わってステアリングを握る。またカナダGPでは、身体に別状はないものの出場を控えることになったロバート・クビカに代わってセバスチャン・ベッテル(BMWザウバー)がレースドライバーを務める。
セッションが始まるとスパイカーとトヨタのそれぞれ2台とニック・ハイドフェルド、佐藤琢磨らがいち早くコースイン。続けてフェラーリとウイリアムズ勢を除いた18台が徐々にコースへ向かい、いつものようにインスタレーションラップを行なうとピットへと戻っていった。このセッションで最初にフルラップの走行を行ったのはヤルノ・トゥルーリで、開始15分に1分14秒376のタイムをマーク。その後は8台がタイム計測するのみでセッションは静かに進んでいき、ラルフ・シューマッハーが1分13秒819でトップ。2番手、3番手にはヤルノ・トゥルーリ、セバスチャン・ベッテルが続いた。
セッション中盤に入って好調な走りを見せたのはルイス・ハミルトン。開始29分にコースインすると3周目に1分13秒411のタイムを出してトップに立った。その後全22台がフルラップの走行を行ない1分12秒910にまで自らのタイムを更新していったハミルトンのトップは変わらず、2番手には僅か0.004秒差でアロンソが続いた。
終盤に突入すると今度はアロンソが速さを見せ、セッション残り23分に1分12秒344をマークしトップに立つ。続けてニック・ハイドフェルドもハミルトンのタイムを破り2番手に浮上。その後クビカの代役を務めるBMWザウバーのベッテルが4番手につける走りを見せるものの、アロンソには及ばず。対照的にアロンソは自らのトップタイムを1分11分925にまで更新し、このセッションで唯一の1分11秒台をマークした。
フリー走行1回目が終了しトップはアロンソ。以下ハイドフェルド、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、ニコ・ロズベルグ、マッサ、デイビッド・クルサード、ジェンソン・バトン、マーク・ウェーバーいうトップ10だった。
またスーパーアグリの佐藤琢磨は1分14秒037で17番手タイムをマーク。アンソニー・デイビッドソンは琢磨から0.595秒落ちの20番手で最初のフリー走行を終えた。