カナダGPは、キミ・ライコネンにとってもフェラーリにとっても不本意な結果に終わったが、ライコネンは今週末のインディアナポリスこそ優勝を挙げたいと考えている。
「今回も僕らにとってとても厳しいレースだった」とカナダGPを振り返るライコネン。
「さまざまな問題が出て、期待していた結果を出すことができなかった。結局5位でフィニッシュしたのだが、それほど悪くない結果だったと言ってもいいかもしれない。もっとずっと悪い結果に終わった可能性だってあるからね。この週末はずっと苦戦し続けた。望んでいたようなコンペティティブなパッケージではなかったんだ。インディアナポリスでは全力を尽くしてこの点の改善に努めるよ」
「これでハミルトンとの差は21ポイントになってしまった。でも、今後は彼が苦戦する時もくるはずだからね」
ライコネンは今自分が厳しい状況にいることを承知している。
「この3戦は期待していたようにはいかなかった。序盤3戦のレベルに戻れるよう、ベストを尽くしているところだ。すごく勝ちたいよ。勝てれば僕らはかなり楽になるだろうからね」
13日の午後、ライコネンはインディアナポリスに到着した。
「モントリオールに2日いて、アイスホッケーをしたよ。カナダに滞在した1週間の中で一番楽しかったのは、ブリヂストンの企画でコロネーション・スクールの子供たちと会えたことだ。いろいろな質問に答えられてとてもよかったと思う。子供たちと話ができて楽しかった。それに比べると、レース後にジャーナリストの人たちと話した時は愉快じゃなかったよ」
「インディアナポリスのレースを予想するのは難しい。楽しいサーキットだし、昔からフェラーリとの相性もいい。とても長いストレートがあるから、スピードが重要だけれど、その一方で、インフィールドセクションはすごくタイトで、一番低いギヤを使わなきゃならないコーナーもいくつかあるんだ。ストレートの終わりではオーバーテイクが可能だ」
ライコネンは、カナダGPで大クラッシュを喫したロバート・クビカについても語った。
「彼にケガがなくて、僕らはみんなとても喜んでいる。現代F1カーの安全基準の高さが証明されることになったね。彼がインディでレースができることを願っているよ」