カナダGP最後となるフリー走行3回目は、マクラーレンのルイス・ハミルトンが1分16秒071でトップタイムをマークした。2番手、3番手にはキミ・ライコネン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が続いた。
土曜日午前10時(現地時間)から行なわれたフリー走行3回目の天候は晴れ、気温24度、路面温度38度、湿度60%というコンディション。セッションが始まると、フェラーリ勢とルーベンス・バリチェロを除いたドライバーが、次々とコースへと向かうもののインスタレーションラップを行うのみで、全車ピットへ戻っていく。その後セッション序盤は、トヨタとトロロッソのそれぞれ2台とエイドリアン・スーティルを加えた計5台がタイム計測を行うのみで、ラルフ・シューマッハーの1分18秒668がトップとなった。
セッション中盤に入り好調な走りを見せたのはフェラーリ。開始26分にキミ・ライコネンが1分16秒901でトップに立つと、2番手には1分17秒681でフェリペ・マッサが続きフェラーリがワンツー態勢を築く。しかしその3分後にはルイス・ハミルトンが1分16秒617を出してトップに立ち、フェラーリ勢の牙城を早くも崩す展開となった。続けてそれまでピット内でモニターを静観していた、フェルナンド・アロンソがコースインし、その走りに注目が集まったその時、バックストレッチでヘイキ・コバライネンがエンジンブロー! コバライネンはそのままピットへ。このトラブルによりコバライネンのマシンから路面に撒かれたオイルの処理を行なうため、セッションは赤旗中断となった。
約17分の中断の後、セッションが残り10分のところで再開すると、各マシン徐々にコースへと向かい始める。するとマクラーレン勢が速さを見せ、ハミルトンとアロンソがそれぞれ1分16秒071、16秒465のタイムを出しマクラーレンがワンツー。その直後にライコネンが2番手、佐藤琢磨が5番手に滑り込む走りを見せ、フリー走行3回目は終了した。
11時チェッカー。フリー走行3回目はハミルトンがトップ。以下ライコネン、アロンソ、マッサ、佐藤琢磨、ニコ・ロズベルグ、マーク・ウェーバー、バリチェロ、デイビッド・クルサード、アンソニー・デイビッドソンというトップ10だった。
カナダGPの予選は、このあと現地時間13時(日本時間、深夜2時)から行なわれる。